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龍旅の記  作者: OGRE
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和の国1……茶屋遊戯

茶屋遊戯


 ミーナとヴァージは街道で客寄せパンダをしていた。ミーナは少しはだけさせた和風な服装でテトテトと覚束ない足取りで下駄を引きずるように言葉が通じないながらも身振り手振りで応対している。彼らが居るのは和の国と呼ばれる国の集合体のような国家の一つ、茶山の国にいた。お茶が名産で名前のごとく茶屋が国の至る所にある国だ。その国の外れにある街道に面した茶屋で住み込みの仕事をしていたらしい。ヴァージは茶と団子を乗せた盆と龍族特有の美しい顔を使い、街道を使って国を通過する渡り芸子を捕まえていたのだ。さながらホストのようなやつだな。茶屋にはいろいろ種類がある。本当に喫茶店としてしか機能しない普通の茶屋、街中に多いあまり大きな声では言えないようなことを専門に酒と売春をしている遊郭茶屋、そして、街道や大きな道に沿ってたくさん軒を連ねるのが宿茶屋だ。簡単には休憩所と宿屋を合わせたような場所だろう。


「お疲れですね。お嬢さんはどちらから?」

「今回は上方の祭り芸子をするためにみんなで登ってるんだよ。お兄さんもお上手だねぇ」

「いえいえ、上方に向かわれるなら揉みほぐしておきますか」

「あら、じゃぁ、お願いしようかしら」


 ヴァージの接客の中心的内容は女性の客を捕まえることだ。店の従業員の中にも美男子は数人居たがヴァージほど外で人、特に女性を捕まえるのに適した人物はいない。美形で男らしく、内心はどうか知らないがサービス精神が高い、商売の上手い男性は……。そして、今回は二人が世話になることになった茶屋はかなり繁盛した。ミーナの影響が強いことは言うまでもない。ミーナはこの国では異国人とすぐに区別され道に少し出れば人だかりができる。街道に面し人の通りは豊富だが、この辺りは砂嵐の強い地域のために宿屋に足を止めて休憩をする人は多くともなかなか宿屋として一夜を過ごす客や一度にたくさんの客を取れる程の名物もない。そこで、今はミーナを餌に稼げるだけ稼ぐのが得策だと言うことだろう。ちなみに、これは自分達が食いつなぐためにヴァージが茶屋の店主に吹き込んだネタのそのままだ。彼もしたたかである……。彼を敵にはしたくない。ミーナは趣旨も解らずただ、宿屋の衣装を着付けられ盆を持ってヨタヨタしているだけなのだ。だが、彼女は彼女なりに頑張っているしヴァージも彼女を逐一、目の隅には入れていた。


「あんがとよ。兄ちゃん。アンタらが来てくれたおかげで大収益だ」

「そうですか。なら、これから3日はよろしくお願いします」

「おうよ」

「……」

「どうした。ミーナ」

「……」

「わかったわかった。後からな。雇用の条件はそのままにお願いしますよ」

「わかってらぁ。今日は上がりな。砂嵐が来るからよ」


 彼の企みに気づけないミーナは空腹と砂、そして、急な辛い労働をしたために体が悲鳴をあげていた。脚が棒になり歩けずに砂嵐のために客入れを中止し皆を宿屋に引き上げるのにまだ取り残されているらしい。そのミーナは抱き上げられて運ばれ部屋でヴァージのマッサージを受けている。確かに彼女の華奢な体では瞬間的に強い力を出せても1日を働き詰めと言うのにはあまりにも弱すぎた。ヴァージのマッサージがツボに当たると時々、奇声のように小さくはあるが変な声を上げる。マッサージは少し痛いくらいが適度な刺激だ。物にもよるが龍族は傷の治りや回復はかなり早い。彼女もそれが顕著だ。


「ひぅ……ふぁ!! ……痛いですぅ」

「我慢しろ。効果が出るのは明日だ」

「げぅ……。女の子がマッサージされるってなんかHぃです」

「バカ言え」

「あ痛て……」

「色気のない17.8の『女の子』が何を言ってんだ。お前が手を出されたいならもっと成長するんだな」

「ぶぅ!!」


 ミーナが座り直しヴァージに拳を向けた。龍族の変化は着実に進み、彼女の体も引き締まりつつある。旅の始まりからほぼ1ヶ月が経過したが……ミーナの成長はヴァージの目を見張るところもあるほどだ。ヴァージがミーナに色気はないと言うも実際は年齢不相応な美しさを持ち、性格がもう少しお淑やかで口答えが少なければ彼女もなかなかにいい女と言えなくもないのだ。ただし、妖美さ……などはなくあくまで清純だが。どうも彼はそのミーナを遠ざけるような動きを取っている。遠くに置きすぎもしないがけっして一定のエリアへの侵入をしない。そんなところだ。そんな彼の行動には疑問符を打つところも大きい。彼はミーナが安全所な所に居る時は一人でどこかに言っていることがあるからだ。何をしてるのか解らないが……。


「ヴァ―ジさん。どこに行ったんだろう……」

「ミーナ・エンジェリア……ですね」

「誰!? 言葉が通じてる?」

「当たり前です。私は龍族ですから」

「それに……ヴァ―ジさんに似てる」

「それも当たり前ですね。私はリュフラ・アリストクレア・プルトネオ。兄がお世話になっています」

「妹さん……」


 黒いマントに身を包んでいて、釣り上がった目つきをした女性が居る。体は細身だが女性にしては大柄な体躯をしていてミーナとは全く違う。黒いストーレートの髪が月明かりを照り返し美しさを際立て、つぶれているらしい片目にはバラの(きん)細工が施され眼帯の代わりをしていた。わりと大きな瞳にも関わらずかなり厳し目に見える瞳でさらに言えば牙がヴァ―ジよりも長く発達しており爪もよく見ればネイルアートのような物が付いている。そして……。


「私が何故ここに居るか解りますか?」

「何で?」

「……本当のことを言ってしまえばあなたを抹殺するために来ました」


 リュフラは恐ろしいことを口にした。ヒールの高いブーツを履いていて爪だけ出しているグローブをつけているリュフラ。ミーナの方を向き気が付いたように言葉を述べてから彼女はマントの内側に手を突っ込み中から葉巻きを取りだして吸い始める。近くの岩に腰を下ろすと彼女は脚を組んで腰の短剣をミーナに投げ渡す。


「あなたのおバカさを見たらやる気がそがれました。兄上も物好きですね。こんな小娘に好意を寄せるなんて。胸も平ら、まだ幼い顔立ち、龍族としての発達もまだまだ未完、おまけにおバカ、そして、極めつけは……この緊張感のなさですね」

「フニュィ……」

「はは、私も貴方のように純真のままで居たかった。これを持って行ってください。兄上が私に残した物です。兄上のそばに居られるなら……これを持つ資格があります」

「牙?」

「それは私たちの父の牙から作り、兄上がまだ弱かった私にくださった物、私にはもう、必要がないのでね」

「あの……」


 リュフラは葉巻きを吸い終える。口から吐き出した煙には火の子が混ざり先のとがった長い舌を外に出してから再び戻す。そそて、口笛を吹き……何かを呼びよせていた。リュフラはいきなり剣を抜きミーナに向ける。そして、その時初めて、龍族が人間の姿で戦闘をすることを彼女は体験した。恐ろしく速い。リュフラの短剣で何とか彼女の繰り出すブロードソードを弾き返しながらじりじり後退する。ミーナに眠る龍族本能の氷山の一角が初めて開花する瞬間だった。刃と刃がぶつかる度に火花が散る。その戦闘の途中でミーナの目に大きな変化が現れ、瞳孔が広がり牙が徐々に発達し爪も伸びていく。


『そうです。貴方は、皇龍の孫娘。私の敵……。殺さない、でも、今ここで私が勝たねば彼女に負けては、一族の積年の恨みを晴らさねば』

「力が……湧いてくる。この力で私は……」

「来い!」


 ミーナの二刀流剣技が始まる。リュフラの投げ渡した短刀とミーナの母、フローディアの剣が交互に繰り出されていた。その攻撃が始まると今度は一転し、ミーナが圧している。白い剣と黒い牙の刃がリュフラを狙う。リュフラのマントが大きく開き背中の黒く無骨な龍翼が羽ばたきを始め体が舞い上がっていく。空に舞い上がるとミーナも革製のカバーに短刀を治めて翼を開く準備をした。……彼女の翼が開く、大きく開いた白い翼が風を受けるその瞬間、白い光の筋が夜空を割るように空に上がり空中でリュフラとぶつかり合う。爪と爪のぶつかりに、ミーナの覚醒が進み……尾が現れた。その尾がリュフラに激突した彼女は真っ逆さまに落ちていく。


「なっ! 尾で……」

「は!」


 リュフラが落とされた。地面に落ちたリュフラにさらに追い打ちをかけるミーナ。爪を真っ直ぐに向けて落とし、残り数メートルで横から何かが彼女の腕に当たりミーナの腕の骨が砕かれた。同時にリュフラの首にもかなり無骨な掌が爪を立てて双方が次の瞬間には殺されるというような状態になっている。砂煙が治まるとそこに居たのは明らかに怒りで顔を硬直させている。瞳は真っ赤に染まり、爪にも同様の変化が受けられた。ミーナはそれに驚き、リュフラはそこまで驚きはしなかったが……。


「お前ら、何をしている?」

「兄上」

「……ヴァ―ジさん」

「お前らが何をしたかったのかは知らんが……。お前らは龍族をさらけ出す気か? 直に人も来る。お前らは俺が一時的に保護してやるが……、ミーナ! お前は二度と俺の前以外で力を見せるな! それが守れないなら、俺は容赦なく女龍の群れに引き渡す」


 厳しい声のヴァ―ジの声に痛みと恐怖で悶えるミーナ。ヴァ―ジがミーナを背負おうとするが彼女は後ろに引いてそれを拒むために彼はそのまま帰って行く。リュフラが肩を貸し、茶屋に入って行った。リュフラの事を茶屋の家族に話したヴァ―ジがミーナのことも説明しておいたためにミーナは手当てを受ける。完全に骨が折れていた。まだ、完全な覚醒の終わらないミーナの体に龍族の攻撃を耐えるだけの防御力はない。リュフラがミーナに話しかけている。彼と彼女の過去だった。ヴァージが語ったことも多かったがヴァージの新たな情報もミーナには手に入れたことになるのだろう。折れた腕はかなりの速度で回復している。その証拠にかなり痛みを伴いながら腕の周辺に変化が見られ始めていたのだ。


「私たちは人間に両親を殺され、人間に強い敵意を持っています。しかし、彼のように理解ある龍族だから虐殺を行うことはしません。しかし、彼はむしろ龍族を怨んでいるのでしょう。彼の義父として彼を教育した男を彼は殺し、里を出ると、逸れ龍として旅を続けていたようです。そんなに痛みますか?」

「違うんです。ヴァ―ジさんにあんなこと言われたの初めてで」

「でしょうね。ですが、あれは過激すぎますが言ってくれるだけましです。私なんか貴方がいなければ問答無用で殺されたでしょうね」

「……」


 その時、襖を開いて店の主人の娘が入ってきた。実は彼女も龍族だ。この国にはヴァージ達とは違い『長龍(ナーガ)』と呼ばれる龍族がたくさん住んで居るのだとか。水を守護する守護龍だという。昔から神格化され彼女達の長は海底深くの竜宮城にいるらしい。乙姫も実は龍で二頭は番だそうだ。ミーナの沈み方に気づいて龍族の言語に切り替えてミーナに話しかけ始めた。リュフラはマントをとりその露出の高い服なのだろうか? それをヒラヒラさせながら滝に向かったらしいヴァージと話すために外に出て行く。彼女の服装は奇抜だ。袖は長いが肩ははだけ、腹だしというかビキニの水着のような物に、特殊な龍の鱗が使われた鎧のようなズボンと右の肩には肩当てと肘当てがついている。靴はブーツ、眼帯、髪はまとめず流し、ロッカーのグローブみたいな物をつけていた。


「兄上」

「何だ、リュフラ」

「報告くらいはしますよ」

「ミーナのことか」

「えぇ……彼女の覚醒はおそらく三分の一くらいですかね。私の感覚では兄上にあてられています」

「どういうことだ?」


 リュフラが言うには女性の龍族は特にフェロモン以外にも成長要素が数個ある。彼女の場合はヴァージと居ることで意識的に成長をしているのだ。ミーナが村を出る時もそうだったように彼女は意識的にヴァージと居たいと思ったり防衛本能を見せるとそれに合わせた急成長を遂げるのだ。ミーナの年齢はそれをかなり受けやすい年齢らしい。かなり感じ取り易いのだ。


「そうか」

「突き放してはなりません」

「ん?」

「エリュデさんのことを気にしておられるのはわかります。しかし、彼女のことをお考えください。不完全に覚醒させられた龍族の女性を突き放せば……生きてはいけません」

「根拠は?」

「わかりませんか? 彼女がなぜ、一気に成長したのかが。あなたに再び会うためです。私が確かめたかったのは彼女が……」


 岩壁に押し付けられたリュフラがなおも言葉を続ける。彼女はヴァージ以上に頭が良く考えを回す龍らしい。体中に彼女も入れ墨が見受けられその入れ墨が赤く光り、体に熱を持たせヴァージに手を離させる。ヴァージが剣の柄に手をかけようとしたが彼女はなにもしない。


「……」

「私は嘘は言いません。彼女からは明らかな『愛』を受け取りました。私が叶わぬなら私はミーナの愛を手助けします……兄上」

「……だから追ってきたのか?」

「はい、血の繋がりは越えられないのです。私は諦めます」


 兄に抱きつき頬を染めた勇壮な女性騎士。その頃のミーナ達もヴァージのことについて話していた。黒髪が綺麗な日本人と同じ見た目の水龍達。ミーナの前に正座で座ったお諒はミーナと話しながら彼女とヴァージの関係を話している。折れた腕はその間に回復の力を継承している水龍の力でほぼ回復し動かせるまでにはなっていた。


「ミーナさんはヴァージさんと夫婦の契りを結ばれたんやろ?」

「え、いや、私がお子ちゃま扱いされてるからまだ……」

「でも、好きなん?」

「う……ん」

「なら、攻めるしか無いやないか。うちは理解できへんよ。なして待っとるん? 攻めな進ませんがな」


 龍族であるお諒も端正な美しさがある。その兄の水太郎(みたろう)は侍所に入っているらしい。仕事で帰ってくることができないらしく兄嫁はかなりやきもきしているとお諒が言う。ミーナはお諒の迫力に押されていて口を開く間合いすらない。白い瞳を見開き後ろに引いていく。板床の上を滑り、詰め寄るお諒から逃げようとするが……。


「逃がさへんよ。今、決めや。あの人と夫婦になりたいか? 違うんか?」

「なり……たい」

「はぁ? 聞こえんよ!」

「なりたい! ヴァージさんと番に……」「そうか、だが、お前がいい女になるまでは許さんからな」


 ヴァージとリュフラが帰ってきたらしい。ヴァージの目には軽い怒りが未だに残り赤い瞳には血走りも見えた。リュフラは出会った時のように無表情に近い顔をしている。リュフラのスタイルを見て何やらお諒が告げていたが。


「私は妹です」

「そうなんか。なら、問題ないか、ほら、ミーナさんはいかんでええんか?」

「ひゃわ!」


 ミーナがヴァージにぶつかる。彼は龍族の男性の中でも大柄だ。長い髪はリュフラとも似ている。血は争えないのだろう。二人が入りリュフラとお諒は別室に消えた。ミーナが気まずそうに部屋の隅にいる。白い髪はお諒に仕事柄邪魔だろうと言われてまとめ上げられたまま、細く白い髪の毛は崩れもしていない。ヴァージはずっと黙っていた。赤い目は弱まり今は黒いが顔にはなかなか許さないと言ったかなり根に持つような感触がある。


「なんで、力を使った?」

「ご、ごめんなさい」

「言っただろう。龍族は本能のままに敵を殺す。リュフラがいくらお前を試すために襲ったからと言って使っていい物といけない物がある。それに、危なかった」


 いきなり抱きしめて来たヴァージに驚きながら身じろぎしてその腕を解こうとする。しかし、ヴァージの屈強な腕は簡単には解けない。ミーナにしか聞こえないように彼は彼女を引き寄せたのだ。襖の裏側にお諒とリュフラが聞き耳を立てていたのは言うまでもなく、ヴァージはそれを避けるために声を絞り、ミーナに注意をした。


「未だに八割の覚醒が終わっていないお前は体の細胞変化や戦闘に体がついて来ない。だから、今は使うな。お前は番ではないが大切な恩人だ。失いたくはない」


 ミーナが最後にヴァージの肩に噛みついた。犬歯が突き刺さり少量の血が滴る。それをミーナが舐めとり始めた。人間が龍になるには血を体に入れ、さらに体が変化してからその変容に耐え切らなくてはならないが覚醒途中の龍族は血を飲むと覚醒が早まる。そして、酒のような効果を発揮し、特に異性の血液はホルモンの関係から性感帯を刺激し成長の更なる助長をするらしい。それをリュフラから聞かされたミーナは早速実行したらしい。


「ヴァージさんはいつも勝手です。私、守って欲しいなんて一言も言ってません。私は対等な立場に立ちたいんです。だから、直ぐに番に選べなんて言いませんよ。私もいい女に成りますから、協力はしてください」


 ため息をつくヴァージ。その彼の胡座に収まるように座ったミーナ。ニコニコしながらミーナは幸せを味わって居たのだろうか。ヴァージとミーナはその夜をそのまま過ごし、茶山の国での一夜を明かした。



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