幸せパークランド
不思議なテーマパーク…少年は楽しく遊ぶようですね。
少年はテーマパークの中にいた。
色とりどりの装飾が無数に立ち並び、楽しげな音楽が軽やかに流れている。
大きな観覧車、ジェットコースターにメリーゴーランド。
テーマパークなんていつぶりだろう。
少年はワクワクしながら歩き出した。
客は見当たらなかったが、アトラクションは勝手に動いていた。
貸し切りのテーマパーク…
夢にまで見た光景だ。
屋台のポップコーンやフランクフルト、綿あめだって食べ放題。
お腹を満たした少年は大好きなライド型アトラクションを目指した。
ライド型アトラクションとはゲストが専用の乗り物に乗り込み、決まったコースを移動しながら楽しむのだ。
半円の乗り物に少年は乗り込む。
人もいないから、退屈な待ち時間も気にしなくていい。
安全バーを掴むと機械音声が流れ出した。
『みんな〜!準備は出来たかな〜?それでは、しゅっぱーつ』
ザザッザザッというノイズ音が時折入ってはいる。
少し心配だったが、アトラクションは問題なく動き始めた。
乗っている間、少年は思い出す。
共に遊びに行った友達。おそろいのカチューシャやサングラスをつけたっけ。
ポップコーンを買ってくれた家族。一緒に食べたからか、とても美味しかった。
(みんなで遊ぶほうが…僕は楽しいのかも知れない…)
だが、そんな少年の考えはアトラクションに乗っているうちに薄れていってしまった。
昔の遺跡や、広大な宇宙、お城の中など幻想的な風景が次々と少年の前に現れる。
感動のあまり、安全バーをギュッと握りしめていた。
「すっごい…!とっても綺麗!」
はしゃいでいる少年の耳にまたノイズ混じりの機械音声が聞こえる。
『さぁて、次は夢の世界だ〜!』
きっと美しい場所に違いないと思った。
少年は目を閉じた…。
ガッガッガコン…と乗り物の動きが止まる気配がする。
…ついた場所は、ライド型アトラクションの出口だった。
どうやら、もう終わりらしい。
夢の世界ってここかよ!とも思ったが、確かにここは夢みたいな場所だった。
今度は家族や友達と来ても良いかもしれないと少年はアトラクションを降りる。
乗る前と少し違和感があった気がしたが特に気にもとめてなかった。
(そろそろ帰ろう。)
その時、機械音声がまた流れ出した。
『人生の終わりまで続く夢の——…ジジッ……帰れな——』
ノイズで聞き取れなかったが、最後の言葉が気になった。
帰れない?
少年はアトラクションから出た。
はたと、気づく。
出口はどこだ?
見回しても楽しそうなアトラクションや屋台が並ぶだけ。
喉が渇き、焦りで心臓がうるさいぐらい音を立てる。
「お父さん!お母さん?!ねぇ、どこ?出口は?!」
声を上げても答えてくれる者はいない。
ただ、案内のスピーカーだけがジジッ…ジジッ…と電子音を流していた。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
僕もテーマパーク行ったな…という思い出を唐突に思い出したので作成しました!(*´ω`*)
気に入ってくださった皆様、僕の他作品も(/ω・\)チラッと覗いたり、ご友人やご友人へのオススメ、感想やリアクション等で応援してくださると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m




