惑星《夢見》ーゆめみー
宇宙ーーここにカプセルがあります。
最後の人間たちが眠っています。
スーハースーハー。ある者は笑顔。ある者は悲しみ、またある者はリラックスした表情。呼吸をしている。確かに生きている。
カプセルの中で終わらない夢を見ています。仲睦まじい最愛の家族、恋人、友達。みんな夢の中で出来たものです。
「確かにーー生きている。息をしている。」
オペレーター「ほーれ。栄養チューブの時間だぜ?今日はカレーだ。ご馳走だろ?」
「おいちぃ。おいちぃ。」みんな笑顔です。
老化はーー、防げないか。薬が完成するまで。アンチエイジングだな。
オペレーター「ストレッチ。ストレッチ。(優しく。)」
カプセルの中の最後の地球人たち。至れり尽くせりだ。
愛する者も、信ずる者も価値観も理念も宗教も、皆カプセルの中ーー。
僕たちは眠る。安らかにいつまでも。かりそめの地球で。
地球から離れたとある惑星《夢見》ーゆめみーここでは好きな夢を見れるという。
おや?地球人?少し耳がとがっているようだ。
「おーい!次は『イルカ』の夢見よーぜー!」
「ズルーい!じゃあ私は『ゾウ』の夢ー!」
「お姫様の夢なんて、どうかしら?」
「げっ。『安藤』の夢、まだあるじゃん!キツいんだよなあ……。」
「良いじゃない、『人間』の夢。私は素敵だと思うわ。」
「恋してればなあ。」田中きさき「ぎくっ。」
これは、ある人間の夢の物語。
あなたも、如何ですか?
ーーどうか皆様、優しい夢を。
fin…
『お父さん、お母さん。僕たちは、どこか遠くの惑星で最後の夢を見続けているよ。ありがとう。』
人を愛するということは「愛されたいと願うこと」
僕たちは生きる。生きてく。カプセルの中で。夢の中で。




