くたばれ普通人
キラキラしなきゃいけないのは辛い
活躍を求められるのは辛いんだ
だってみんながみんなそうできるわけじゃない
体力に個人差があるように
あなたはあなたで生きたいように生きればいい
でも彼はそうはいかない
あなたの“現実”を聞いていると
“役立たずは殺せ”としか聞こえない
人は普通、真面目にまともに生きていれば
人は誰もが誰かのために存在しているわけではないと
大人の人間だったら自然に理解しているはずなのよ
全ての人間関係はギヴ&テイクなのだ
どんな人も誰かに何かを与えられていて
どんな人も誰かから何かを与えられている
何もないやり取りなんてものはないんだ
ただ一緒にいるだけで笑顔になれる
穏やかな気持ちになれる
それって巨大なテイクだと思わない?
それって物凄いメリットだって思わない?
いろいろなことを考えさせてくれた
考える力を与えてくれた
世の中、ナメてもいい人間なんていないわけよ
彼は俺を助けてくれたのだ
階段を作るための税金は誰もが払っている
車椅子スペースのおかげでベビーカーが使える
誰もがあなたと同じように生きている
助けられるばかりで、なんて馬鹿なこと言わないで
感情論は何も生み出さない、って
自分のは感情論じゃないつもりなの
そんな言い方じゃ伝わらないよ、って
自分のペースが正しいなんて思わないで
本質を無視しないで
俺の怒りを哀しみを絶望を無視しないで
普通ってなんだろう
あなたみたいな人のこと?
それは辛いなあ
そんな風にはなりたくないんだけども
ルールを守れるのは善人だからじゃなく
そのルールを作った人に沿っているから
強い人しかそのルールを守ることはできない
ルールが間違ってるなら変えなくちゃ
何にも取り柄がない何にもできない人間が
ただ生きていても、誰にも何も責められない社会、が正常のはずなんだ