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凡庸の極み

多様性の時代、とかじゃなくて

そもそも世界は多様にできている

世の中にはそれはそれはいろいろな人がいる

それが普通で、世界にはいろんな普通がある


しかしいわゆる“普通”とは

単純に“数が多い方が正しい”という論理に基づく

だからどうしても少数派の存在は“困る”

あるいは“配慮してあげよう”“認めてあげよう”

あるいは、いないことにする


別に少数派自身だってそれは変わらない

“嘘を吐いている”のに“困ってない”という麻痺

話を“合わせる”ことによって話は“聞いてもらえる”

“戦って”はいるけれど“彼”との敵対は気が引けて

そもそも、“そういう重い話は疲れるから考えないことにしてる”


結果的に世界は“普通”になる

だって共存なんて面倒臭いもん

結果的にあなたの話は通俗的なことばかり

でも、その方が楽だから


凡庸なものがウケる、ということは

それだけ世の中が凡庸だということ

いつだって需要があっての供給だ

終わりのときは、近い


それにしたってどんな人にでも

大勢と異なる部分はあるはずだから

いつかそこが“標的”にされて––––

なんてことになったら怖いから、隠す


疑心暗鬼の弱肉強食の優勝劣敗

選ばれた者しか幸せになれない世の中だ

だから自分には“標的”が要る

そしたら自分は暴かれずに済むから


でも別に、あなたが導いているわけではない

みんな“普通”だから流れに流されているだけだ

凡庸で通俗的で面倒臭がりで他人と話をしないから

ただただ流れに流されて


あなたは世界を破壊する力を持っている

ただし実際に破壊するのはあなたじゃない

凡庸な“普通”の人間は抗う力を持っていない

そして––––君が思っているほど世界は安定していない

危険はいつだってその辺にごろごろしてて

常に絶好の機会を狙ってる


どうにもならない もうずっとこのままだ

いくら制服を改造したところで

“制服を着る”というシステムからはズレないように

僕らの抵抗なんてしょせんガス抜き

それ自体がそもそも仕組まれたもの

誰も真理には辿り着けない


でもこのまま進めば

いつか臨界点を突破して

このままではいられなくなって

そしたら、どうなるんだろうね

個人的には“終わる”気がするけど


でも凡庸なものがウケる、ということは

それだけ世の中が凡庸だということ

いつだって需要があっての供給だ

終わりのときは、近い

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