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エンゲブラ的短編集

小説家になろう界隈の川柳(猛毒注意)。

作者: エンゲブラ

毒強め。

センシティブな投稿の多い「詩」枠で投稿するのは、正直、俺もどうかと思う。



「テンプレは 脳に負荷なし ありがたい」

 脳が疲れているときのプラセボ鎮痛剤としてのなろう。


「カテゴリー どれが正解? 分からない」

 なろうにあるカテゴリー分類が、すでに機能不全状態の現状。


「恋愛も 異世界だけに 限ります」

 ランキング上位は異世界恋愛の寡占状態。現実恋愛の作品は稀。


「ざまぁせな 納得いかない 性質(タチ)悪さ」

 わざわざ、ざまぁしないと気が済まない主人公の人間的小ささとオーバーキル。


「本格派 そもそもここで 需要なし」

 重厚で読み応えのあるものは、ちゃんと有料で他所で読みます。


「お気軽に トラック()かれて うれしいな」

 普通、死んだら残された家族や運転手のその後を考えるものだが、面倒くさいので天涯孤独設定。ご都合主義すぎて、ヨダレ。


「神からの ギフトに対し ハズレとか」

 神からの贈り物をハズレとかいうバカ世界設定の魅力の限界値。


「神様も 人間的で なんだかなぁ」

 何千年も生きるような神が、そんな人間的で煩悩まみれでどうするよ。


「読者をね バカと見做(みな)すは 作者かな」

 自覚的に「レベルを落として」書いていることを公言している作家の存在。売れっ子投稿者には読者をバカと見做している者も少なくないという事実。


「テンプレの レベルのアレさも 民度かな」

有権者(評価読者)のレベルに応じた政治テンプレの姿。


「日本人 だけが転生 向こうでも」

 転生先で出会う地球からの他の転生者たちもまた、全員日本人に限る。


「転生も 日本サーバー あるんだろ」

 おそらく転生先にも日本人専用サーバー(ワールド)が存在する。


「ハーレムは 作者の浅薄(せんぱく) アピールか」

ハーレムものの主人公のメンタルの薄っぺらさは、作者自身の愛に対する造詣の浅さに比例する。


「ゲーム世界 何がヒューマン ドラマかな?」

 ゲーム世界設定の作品は、いい加減全部「ゲーム世界」カテゴリーでも作って統合してよね(SFのVRゲーム枠でいいだろ、もう)。


「現代の 価値観すべて 正しいと?」

 テンプレに そんなこと問う バカもいる


「ナーロッパ アジアはないのか ナーアジア」

  名誉白人マインドが9割?


「タイトルで 9割内容 分かるんよ」

 なろうの構造上の欠陥。タイトルで読まれないと詰むというのが問題点。


「がんばって 書かれた作品 誰も見ず」

 評価ゼロ作品を漁るとランキング上位よりもちゃんと書かれているものも稀にある悲劇(ほとんどは簡素なタイトルとあらすじが原因)。


「底辺と 自ら名乗る ナニ保険?」

 自称・底辺作家たちの本質。自問自答してみてね。


「エッセイは 論点よりも 共感だ」

 あるある共感エッセイこそが、なろうの至高。



―― ビアスの『悪魔の辞典』みたいな毒物川柳になったな、これ。


詩じゃなくて、エッセイ枠で投稿すべきだったか?

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― 新着の感想 ―
面白かったです。 最後にエッセイの川柳を持ってくることで、ただ川柳を並べたものではなくエッセイ作品として綺麗に落ちがついてるなとクスッとしました。 その後、この作品のジャンルが詩であることに気づき二度…
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