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大学生・幸せいっぱい

「お姉ちゃん、大学合格おめでとう!」

千里は桜城の制服を着て、にこにこしている。千代は念願の翼教育大学に入ることができたのだ。千代の将来は保育士へ一本道だ。千里はまだ夢はないというが、漫画家になりたいと思っているようだ。

「千里もおめでとうね。」

「遅いよ~」

千里はふざけるように言う。

「仕方ないでしょ?受験してたんだから」

「まあ?」

千里はやっぱり不満のようだ。

(わかってるよね)

(わかってるよ。当たり前でしょ)

二人は目で合図した。

「お母さん、開発成功おめでとう!」

千代と千里は花束をお母さんに渡した。お母さんは驚いて、涙を流した。

「千代、千里」

「お母さん、この頃体調悪そうにしてるけど大丈夫?」

「うん。それは、それはいいのよ」

お母さんは千里に向かってそういった。千里は何か隠されてる気がしてたまらなかった。

「あーあ。なんで言っちゃったのよ。お母さん、そのことにはふたをしておきたいの。」

千代は千里に向かって怒った口調で言った。

「なんで教えてくれないの」

「それは…」

と、千代は口をつぐんだ。

「それはね」

と、千代は千穂の話をし始めた。

「私にもう一人お姉ちゃんがいたの!?」

「しー!お母さんには話さないでって言われてるから。」

「わかったわかった。」

そして皆が大人になってゆく。千代はこう思った

私は声を大にして叫びたい!

「人生は千代紙!」

と。


「ここをこう折って、ほら」

千代は彩羽に鶴の折り紙を見せた。

「わぁ!ママすごーい」

悠里はそれを遠くから見ていた。

「悠里もやりなよ。見てばっかりいないで。」

「俺、不器用だから」

「いいからいいから」

と、悠里を押した。

「わぁ」

「彩羽も、あと3年で小学生ねぇ」

千代は息を吐きながら座った。

「あと3年もあるじゃないか」

「何よ。娘の成長が楽しみじゃないの?」

千代にバシッと言われた悠里はもごもごした。

「あと3年でいろはもしょーがくせー?3年ってながいねぇ」

彩羽は感心したように何度もうなずいた。

「いろちゃんはかわいいね。おばあちゃんに会いに行く?」

千代は彩羽の頭をぐりぐりと撫でた。

「行く!」

彩羽はガッツポーズ(?)らしきポーズをした。

「おばあちゃんのご飯おいしーの」

彩羽はよいしょと立ち上がって駆け回った。

「それじゃいこっか」

千代が彩羽を抱き上げる。悠里もそれについてきた。

「そっちはどう?レストランとか」

「順調だよ。今度、お偉いさんに認めてもらったら2つ星になれるはず」

「すごいね!」

千代は感心したように言った。悠里はそんな素直な千代が好きだった。

「れちゅとらん?」

「うん、パパはね、レストランやってるんだよ」

「行く!いろはも行きたい!」

「そうね、また連れてってあげるね」

千代はまた彩羽の頭を撫でた。彩羽は満足そうにうなずいた。


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