いえひさたちの報告
島津斉彬、戦国島津は知らなくても幕末では有名な人物ですね。
西郷さんの上司が出来る超名君です。
さて、宴会も落ち着いてきたところで、よしひさはいえひさにいろいろ尋ねました。
京の都の様子はどうか、ノブナガとはどんな人物か、オダカンパニーのお菓子はどうであったか、などなど。
いえひさたちは皆、目を輝かせてその質問に答えました。
やはり、都会に行ったというのはとてもうれしく誇らしいもので、どうしても表情もそれを隠そうともしない感じです。
でも、よしひさが聞いた範囲ではノブナガたちと懇意にしたという以外は特に成果と思えるものはありませんでした。
それでも、いえひさたちにはなりあきらの所に行き、良く話をするように指示をしました。
都やオダカンパニーの技術や情報をしまづの知恵の切り札であるなりあきらに伝えることで、中央との技術力の差があるしまづを少しでも発展させたいという思いがありました。
さて、しまづのお菓子製造工場になりあきらはいました。
いえひさたちはなりあきらに会い、話をしました。
その中でなりあきらが特に関心を示したのが、「ごんぺいとう」と「ガステイラ」でした。
どちらも南蛮渡来の菓子でしたが、なりあきらは外国製の新製品に強い関心を示し、いえひさたちに根掘り葉掘り聞いて回りました。
もちろん、お土産として現物のごんぺいとうとガステーラも持って帰ってきており、なりあきらは嬉しそうにそれをもらい受けました。
もちろん、あれやこれや研究するのでしょう。
しまづの頭脳、しまづ髄一の理系の天才である彼の手にかかればこのお菓子の全貌を知ることはたやすいことでしょう。
ただ、なりあきらはいえひさの話した内容で明らかにしまづではどうにもならないオダカンパニーの強みを理解することになります。
それは、圧倒的な生産力とコストパフォーマンスです。
こればかりはいくらなりあきらが天才でもその差を埋めることは困難であると悟らざるを得ませんでした。
なりあきらは少し顔を曇らせましたが、いえひさたちの手前、すぐに元の冷静な表情を取り戻し、彼らの情報に感謝の言葉をかけたのでした。
とりあえずなりあきらはオダの南蛮菓子を元にしまづの新製品となるお菓子の開発を進めることにしました。
ちなみにいえひさたちはこの後もしまづの社中で人気者となり、しばらく宴会の予定がひっきりなしに続いて忙しい毎日を過ごすことになりましたとさ。
※なりあきらのしまづでの肩書は人事部長兼技術部長です。
その中にはお菓子の分析、開発も含まれていて彼自身も先端技術を吸収してしまづを大きくして日ノ本の中で恥じないお菓子メーカーにしようという志を持って働いています。




