ただつねの戦い
いえやすににらまれつつ、なんとか生き残りの道を見出したしまづ。
そんなしまづにも世代交代の波がやってきました。
今までは慎重な積極派のよしひさ、そしてしまづ拡大を九州に広めたよしひろの二人の意見がしまづの本筋でした。
しかしいえやすは世代交代をすることを暗にしまづに求めたのです。
謹慎中のよしひろは問題なくそれを認めましたが、よしひさはあれやこれや言って実権を譲りません。
よしひさの気持ちも分かります。
なんといってもただつねは性格は未熟だし、戦の駆け引きは下手だし、能やサッカーにうつつは抜かすし、自分の娘と結婚したのに結婚生活は問題ばかりだし。
ただでさえ口うるさいよしひさには言いたいことが沢山ありました。
ただつねの父、よしひろは手紙攻めでただつねを説教します。
前も言いましたが、とにかく長い!くどい!!
しまづの親子ではよくあるのですが、父親になると説教臭くなるんですね。
これが。
しかし、これもいえやすが覇権を握ってからは徐々に治まってきました。
何だかんだ言ってもただつねの方がいえやすとうまくやれるからです。
それとただつねがやったことの一つに子供をたくさん作ったことがあります。
33人!男女合わせて33人です。
そして、それらをしまづの子会社や関連会社、あるいはよその会社に強引に養子にしています。
この強硬策によりしまづは内面が強い会社になりました。
伯父、よしひさ、父よしひろの時代よりも謀反も少なくなりました。
ちなみにここまで書いてアレなのですが、ただつねはいえやすから養子を取ろうとしたことがあります。
実現しなかったのですが、もし実現していたら血縁としてのしまづのつながりは切れていたかもしれないという恐ろしい事態もあり得ました。