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あれに見えるは・・・

敵の海賊衆が迫っています。

恐らくくろだ組が九州を席捲している間に陸から追い出されて海に出た族の集団のようです。

無数の海賊が集まり、今や落ち武者となりたちばなもいない疲労の溜まったしまづ軍に迫っています。


「どうしますか兄者」としひさといえひさが口々によしひろに尋ねます。

よしひろは薄笑いで「どないしようか」

と落ち着いた声で答えます。


正直絶体絶命です。逃げようにも敵は混成部隊なので足の速い船も準備出来ます。

正面から攻めるにはあまりにも数が足りません。

なによりしまづの兵は疲れ、腹も減っています。


しまづの船団はこの間にも船を止め、作戦を練りつつ休める者は休息しています。

せめてもの救いは海流が早く、敵も慎重に押し寄せていることです。

しかし、先ほど述べた通り逃げるのは下策です。


とりあえずとしひさが献策します。

「とりあえず和平の使者を送ってみてはいかがでしょうか?」

いえひさは反対します。

「あのような荒くれ者が我らの提案を聞くでしょうか?」


としひさはそれに答えて「確かに成功率は低いが時間稼ぎにはなるだろう、なにより兄者の身柄さえ何とか出来ればこちらとしては満足なのだから」

というわけでしまづの使いが1艘、海賊団の所に行き、交渉しました。


しばし、話し合いの時間が持たれましたが、やはりというべきか、海賊団は大将(この場合はよしひろ)の身柄を要求しました。

交渉は決裂です。


予想できたこととはいえ、しまづ全体は落胆しました。

もう残る手は正面突破しかない!

しかし、前の成功した時と違い、しまづは疲労困憊、しまづの大将たちも成功率は低いと考えていました。


そして、よしひろが絶望の正面突破を命じる前に海賊衆の斜め後ろに一塊の集団が見見えてきました。

見張りが報告します。

あれに見えるは・・・

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