しまづの秘策、酒か?
いえやす勝勢、みつなり敗勢の中、決戦の地、なごやではついにしまづがうごきだしました。
まず、相談をしたわけでもないのに、負けて撤退したみつなりの店舗、つまり最前線によしひろととよひさが陣を敷きました。
そしてその近くにとくがわ方と書いたのぼりを用意した、としひさ、いえひさの店舗が続々と完成します。
日時は夕方から夜になりました。
さて、しまづが店を開くと大きな変化が起きました。
それは店から酒、焼酎の匂いがしてきました。
みその匂いとはことなる酒独特の甘い香り。
その匂いが放つ誘惑はみつなりの饅頭や干し柿にはないものでした。
そして、みそラーメンを食べたお客さんの中にはこの匂いと食欲に引っ張られる人が多く現れました。
これはおかし、お酒は別腹というのとラーメンを食べてもわずかに残る空腹感を満たすいわばぎりぎりの欲求を満たすものでした。
この店舗群の登場により、みつなりは壊滅を免れ、大坂に転身しました。
なにしろ、としひさといえひさの店舗がとくがわを名乗っているのでとくがわも前進ができません。
これは、戦ではなく売り上げを競うものなのです!
さて、この作戦は奇跡的にしまづの一致を見た物ですが、しまづの大将たちは一瞬の驚きの後に、無言の連携を開始します。
なにしろしまづの旗印のある店なので競う理由もありません。
効率的な補給で沢山のお客さんにお酒の隠し味があるかるかんと焼酎をふるまっていくしまづ!
ついには一時的ですがとくがわのみそラーメンよりも売り上げが伸びました。
さて、このあとなごやは、とくがわはどう出るか?
それは次回のお話で。