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真の関ヶ原はなごやにあった!

みつなりたちは体全身を受けての驚愕を味わいました。

なごやには至る所にとくがわのみそラーメン屋がありました。

驚くのはそれだけではありません。


みそラーメンから立ち上る湯気が、みその香りが、にんにくの香りが周りを席捲しています。

目も、鼻も、口も、そして体全体がみそラーメンを欲しています。


みつなりの配下の者たちも長い期間にわたる遠征の末、水分と塩分とミネラルが不足していました。

しかし、自分の目の前にそれらすべてを補える屋台がそこかしこにあるのです。


たしかにみそラーメンは値段が高い、みつなり方の饅頭の方が値段は安い。

でも人間の食欲を考えるととても勝ち目がありませんでした。

みつなり方の従業員の中でも寝返る者たちが続出しました。


涙を流してみそラーメンを食べる者も少なくありませんでした。


こうなるとみつなりは茫然としてしまいました。

ここでたちばなむねしげが「みつなり殿、こちらも打てる手を全部打ちましょう!」

と叱咤します。


みつなり方も残った従業員に指示を出します。

「手の空いている者は店を出て宣伝をするのだ!干し柿も出し惜しみするな!」

みつなり方も何とか体勢を立て直しました。


こうして、戦局は一進一退となりました。

そしてみつなりが安心した所で天が動きます。

急に気温が下がり、お客さんは寒さを感じはじめました。


そうです、時刻は昼から夕方に向かってきたのです。

みつなり得意のおやつの時間が過ぎ去ったのです。

こうして、みつなりの勝機はついえたのでありました。

真の関ヶ原はなごやにあり、みつなりの敗北は濃厚となったのです。


いっぽうそのころ、みつなりの陣営近くにいたよしひろととしひさ、そしていえひさは重い腰を上げてある行動に出ようとしていました。

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