いえやすの策略
関ヶ原周辺で対峙した、いえやすとみつなり!
ここに両方の店が集結し、決戦か?と思いきやいえやすが突如反転します。
屋台の店を全部閉じて突如として撤退!
そしてみつなりは戦わずして関ヶ原大勝利となりました。
よかったね、みつなり。
しかし、いえやすの撤退は隙がなく全く被害がなく退却に成功します。
その後関ヶ原全域はみつなりと仲間の制圧下になりました。
本来は大勝利のはずですがみつなりは当然疑いの目をとくがわに向けます。
「いえやすに何かあったのか?病気か??かつてのしんげん公のように・・・」
それにしても関ヶ原の勝利でみつなりの陣営は大盛り上がり。
後からたちばなむねしげたちも合流して、関ヶ原は過剰なまでに人が集まりました。
「いえやす殿の狙いはなんでしょうか?」
若く礼儀正しいむねしげはいえやすの名前を呼び捨てにせず、かつ彼の思索を探っていました。
「分が悪いと思って撤退したのではないか?」
みつなりはあえて楽観的な発言をしました。
「果たしてそうでしょうか?」
むねしげはなおも慎重な見方をしています。
「まあ、今宵は勝ったのだから陽気にまいろうではないか」
いつものみつなりらしからぬ発言に違和感をもった味方もいたようです。
なにしろみつなり自身が大きな不安を抱えていました。
でも、それを表に出すのは彼のプライドが許さなかったのです。
さて、数日関ヶ原に滞在したみつなり陣営はなごやに向けて店舗の陣替えをしようとしました。
陣営がなごや近くにくると思わぬ光景がみつなりたちに現れました。
それはいえやすの店舗群であり、驚くのはまだ早かったのです。