潜伏、としひさといえひさ
としひさといえひさの隠密部隊の旅は続きます。
一応しまづの部隊ということでおおともやもうりにあいさつに行くべきでは?という意見もありましたが、相手が信用できないとのとしひさの意見により却下されました。
「いえひさよ!大丈夫か?」
としひさは尋ねます。
「なに、兄者こそ大丈夫か?」
いえひさは豪快に返します。
しまづの隠密部隊は流石精鋭、多少の不便ではびくともしません。
こうして九州を抜け瀬戸内海を通り京までたどり着きました。
京は流石に治安が良いため宿に泊まることになりました。
ただ、しまづは予算が少ないので(涙)ほとんどの人は安宿に泊まりました。
さて、城マニアのいえひさはこの時、二条城を見学に行きました。
二条城、しまづの運命を決めた因縁の場所ですが、それはまた別の話。
京では店に必要な食品を調達しました。
としひさたちが選んだ食品はかるかん、かすたどん、その他甘菓子です。
さつまの誇るエースお菓子です。
ちなみにかるかんにはとある工夫がされていましたが、それは内緒です。
あるものが加わるのですが・・・
さて、としひさたちは京を出た後、関ヶ原に向かいました。
各お菓子会社がひしめき合ういわば境目の場所。
交通の要衝です。
その割にはあまり目立たないので隠密をするには良い場所でした。
「さあ、これからどうなるかのう!」
よしひさは呑気に構えていました。
「さて、どうなりますか?」
いえひさも呑気に構えています。
日本全国が関ヶ原というイベントを迎える中、肝心の関ヶ原は台風の中心のように今は静かでした。