とくがわの手堅い品ぞろえ
場面は変わらず、いえやすとなおまさが相談しています。
「味噌の調子はどうだ!」
いえやすは尋ねます。
「はっ!今年も良い出来栄えです!」
なおまさは闊達に答えます。
ここで、いえやすの味噌についておさらいしておきましょう。
味噌所ミカワを拠点にもついえやすは、お菓子に乳酸菌を入れるアイデアを大幅に開発しました。
この乳酸菌が健康にとても良いという情報が日の本全土を駆け抜け、のぶながやひでよしが開発した大量生産と低コストの製品と肩を並べ、勢いについてはもやは彼らを抜くまでになりました。
いえやすは話を続けます。
「この調子でお菓子の開発に限らず、飲料、レトルト、外食にも踏み込んで日の本一のメーカーになるのだ!」
なおまさは即座に「御意!」と答えます。
とくがわの侵攻が始まります。
まず、工場の生産予定が狂った隣のかいの国、しなのの国にとくがわの店舗をどんどん開きます。
残った会社の力で旧ひでよしの縄張りと旧オダの縄張りにも牽制の店舗を置きます。
そして、その外側に位置する各お菓子メーカーには業務提携を提案してなわばりを侵食していきます。
この動きに東北のDATE組、とよとみ大嫌いのもがみ屋が協力と従順を約束!
もうり、かげかつは反対の立場を取りました。
こうした中、しまづにもとくがわの使者が訪れました。
とくがわの宝、なおまさ参上!
でも、宝の割には人使いが荒いのがいえやす流のようです。
そんな時、しまづは誰が会うかを巡って調整がつかず、話が拗れていました。