としひさといえひさの合言葉
長い隠密の旅をするとしひさといえひさのゲリラ部隊。
敵にバレないように合言葉が必要です。
としひさ
「合言葉は?」
いえひさ
「突撃!」
としひさ
「よし、入れ!」
こんな感じです。
いえひさ相手に長い合言葉を使っても忘れてしまうので、彼の持つ独特の薩摩弁での合言葉は意外と効果的でした。
ちなみにご存じの方もいるでしょうが、日本が米国と戦争中に暗号を解読される事態になりました。
それに対する対策として薩摩弁を使って相手を攪乱するという方法が取られたこともあります。
さらにマニアックな話題をすると薩摩弁にもいろんな地域によってこれまた地方の言葉があります。
例えば都城周辺では諸県弁という言語があり、薩摩弁とは異なっていました。
いえひさは尋ねます。
「兄者、目標は決まったのか?」
としひさは答えます。
「やはり関ヶ原周辺が最激戦地になりそうだ、その近くで先回りしよう!」
いえひさはあえてそれ以上語りませんでした。
関ヶ原、この言葉の重みを彼も知っていたのです。
さて、彼らはどうやって生計を立てていたのでしょうか?
薩摩は貧乏なので用意したお金はとても足りません。
そこで彼らは山で猟をして過ごすことにしました。
しまづの社員は嗜みとして猟銃を皆持っていました。
もちろん、狩猟許可もあります。
お金はないけど、この辺の備えが万全な所がしまづの恐ろしい所です。
今日もいえひさは獰猛で大きな猪と見事な鹿を仕留めました。
もちろん、かわはぎから血抜きまで彼らは心得ています。
野草と地元で買った米、豆腐、そして獣の肉で準備された鍋はとても美味でした。
しまづの隠密部隊は結構幸せな生活を送っていました。