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としひさといえひさの関ヶ原準備編

「出るなよ!絶対に出るなよ!!」

しまづのオーナーよしひさは何度も念を押して言った。

不定期に行われるお菓子などの祭典「関ヶ原」にとしひさといえひさが参加するのを止める命令です。


でも、何度言ってもとしひさといえひさはいう事を聞かないのではないか?という疑念がよしひさにはありました。


かく言う二人ですが、何となくご機嫌でした。

なにしろ、サンサン商事のせいで存在そのものがなくなったにもかかわらず、やっと大暴れできそうな舞台が整ってきたので気分ウキウキです。


「としひさ兄い、よしひさ兄をうまくごまかせるかなあ」

いえひさが他人ごとのようにとしひさに尋ねます。

「さあなあ、どうだろう、分かってはいるんだろうけど止められないんじゃないかなあ」


こちらもどこか他人ごとです。

何しろ二人とも社会的には存在しないことになってるので、どこか浮世離れしています。


なにしろ、暴れたい以外の欲が無い!

彼等にあるのはただしまづのために暴れたい、それだけなのです。

としひさにはその空気がビンビン伝わるのですが、一度かばった身内なのでもう罰則が存在しません。


無敵の人と言うのは怖い!ましてしまづだともっと怖い!!

「としひさ兄い、今回の関ヶ原の敵は誰がよいかのう、わしはサンサン商事のみつなり派が良いと思う」


みつなりピーンチ!

「いえひさ、わしは全部と言いたいところだが、キリがないので同じ意見にするかのう、はっはっは!」


2人はしまづとサンサン商事が戦い、しまづが完膚なきまでにやられた意趣返しを誓っていました。

こうして、しまづは親みつなりのよしひろと反みつなりのとしひさ、いえひさという2つの派閥が出来たのでした。

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