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ひさやすとただつね

ただつねの長い戦いは終わりました。

兄のひさやすも少し調子が良くなり、ただつねは見舞いにいきました。

「この度の騒動は大変で・・・」

ただつねが一方的に話し、ひさやすは聞き役になっていました。


なにしろ、父と伯父に小言を言われ続け、ただつねのストレスはマックスです。

話を静かに聞くひさやすは絶好の話し相手でした。

ひさやすの足元には2匹の猫がいました。


時々その猫たちはただつねに懐きます。

この時もただつねにとっては幸せな時間でした。

厳しい教えの父や伯父、ただつねにとっては確かに貴重な存在ですがとにかくうるさい。


若いただつねにとってはこのお説教タイムは地獄の苦しみでした。

何もしなければ、ぼーっとするなと言われ、何かすれば余計な事をせずよく考えろと言われる始末。


何をしたらよいか若いただつねには分かりません。

そんな時、兄のひさやすからアドバイスともらうのはとても心地よい物でした。

なにしろ、上から目線で話をしないひさやすの優しさがただつねにとってありがたい事でした。


「中央の情勢は緊迫しています、とりわけいえやすとみつなりの対立が激しくなりしまづにとっても他人事ではありません!」

ただつねは今の心配事を話します。


ただつねの話によるとさきのただざねの反乱もみつなりの影響があるに違いないと言うものでした。

ただつねは好き嫌いで判断するタイプなので、ただざねとみつなりが組んでしまづを脅かしていたと考えています。


ひさやすはただ、穏かな顔でただつねの話を聞いていました。

そうしている間に夕方になりただつねは帰ることにしました。

ただつねもひさやすもすっきり穏かな顔で次の再会を約束したのでした。

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