終わりの始まり
いえやすがやまぐち屋なおともを使者としてしまづの県に送り、かれはよしひさとただつねに会いました。
最初はよしひさは沈黙、ただつねはクレーマーの如く荒れてただざねの反乱を非難しましたが、なおともがいえやすの提案を話すとただつねも黙りました。
停戦の提案の内容は以下の通り。
1.しまづとただざねの間で停戦する。
2. ただざねはしまづ配下の子会社に移転する。
3. その会社の規模はソ〇モンの4分の1とする。
なおともが提示したいえやすの提案はしまづに都合よくただざねにとって厳しい内容でした。
それもそのはずでいえやすはこの件でしまづに借りを作りたかったわけですからしまづに甘くなるのは当然です。
それでも社内反乱を起こしておきながら、首が繋がるのは異例の事なので、ただざね一族にとってもぎりぎりで受け入れられる内容でした。
しまづはこの提案を受け入れることに同意しました。
そのときよしひろは無言でうなづくだけでしたが、ただつねはまだ不満があったようです。
なおともはしまづと話をまとめると、今度はただざねのいるソ〇モンに向かいました。
最初になおとも、いやいえやすの停戦提案を聞いた時、ただざねの頭は真っ白になりました。
苦しい戦いながらもしまづの猛攻をしのいでいたので、もっと良い条件だろうと予想していました。
ただざねはなおともに苦情を言おうとしたとき、なおともが先に話を続けます。
これはいえやす様の提案です!
それにこの提案はあなたの味方であるきよまさも聞き、受け入れています。
なにとぞ、ここは思案の上、我慢をしていただきたく思います。
ここまで言われるとただざねも彼らを囲む同士たちも何も言えなくなりました。
こうしてただざねの反乱は終わりました。
いや、正確に言えばまだ終わったわけではないのですが・・・