表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
198/245

ただざねの乱終結へ

みかわ屋のいえやすが仲介に本格的に介入することで事態は急に動き出しました。

まず、きよまさが危険を察知してただざねに対する援助をやめました。

これによってただざねは長期戦を行うのがとても難しくなりました。


それを眺めていたしまづのただつねはチャンスだから攻め込もうと意気込みましたが、よしひさはその意見をぴしゃりと封じました。

「ただつね、お前初戦での失敗をもう忘れたのか、これが敵の罠である可能性も考慮に入れずに人の上に立つことができるのか?」


よしひさの言葉に容赦はありませんでした。

「敵の罠とは何ですか?」

ただつねは怒りを抑えながらよしひさに聞きます。


よしひさは大きく一息吐いたあとにゆっくりと話します。

「ただざねの計略の可能性もなくはないが、むしろミカワ屋のいえやすの罠の可能性を考慮している」


若い、ただつねには思いもつかない発想でした。

ただつねの元にもいえやすの仲介の話は来ていました。

しかし、それはしまづの味方をするとただつねは考えていました。

しかし、よしひさはいえやすをそこまで信用していませんでした。


さて、いえやすに視点を移して見ましょう。

確かにいえやすはしまづを助けるために仲介するつもりでした。

しかし、彼もそれだけを考えていたわけではありません。


いえやすはなおまさに言います。

「たしかにしまづを助けると言ったが、それはしまづの態度次第だ。大人しく仲介に従えばそれでよし!もし欲張るようだったらもう少し苦しめてやろう」


そういうと、彼は山口屋のなおともを呼び、しまづの県に行くよう命じました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ