みかわ屋の仲介
ただむねの子、ただざねの反逆が続きます。
しまづのただつねは猫神社を建立して心を落ち着かせました。
彼の短気な気質は抑えられ、物事を慎重に行うようになりました。
ただざねの反乱に対して援軍として来ていた伯父のよしひさも一安心です。
その結果、ただざねの根拠地ソ〇モンの周りの拠点12か所の内、4か所を制圧しました。
たしかにただつねは成長したのです!
しかしただざねも戦上手でそれ以上の侵攻は食い止めていました。
そして、そうした膠着状態が数か月続きます。
しまづもただざねも苦しい戦いでした。
こうなるとただつねの短気がまたも現れます。
「伯父上!このままではらちが明きません、総攻撃の許可を!!」
よしひさは重々しくひと言
「だめだ、総攻撃はしない!」
こうしている間にもしまづの兵たちはストレスを貯めていきました。
こうした中、遠くみかわの地、いえやすのもとにはいえやすと若きホープなおまさが何やら相談をしていました。
「しまづの内乱、ずいぶん時間がかかっているようだが、そろそろ頃合いではないか?」
いえやすはゆっくりと語ります。
「はい、しまづに恩を売っておくのは今後の事を考えると良きことと存じます。特によしひろは義理堅い上にみつなりと仲が良い。彼らに貸しを作るのも良いかと思います」
「そうだな、なおまさ、しかしよしひろはそんなに大した人物なのか?」
いえやすの問いになおまさはこう答えます
「はい、人徳のある優れた人物です。味方にすればきっと心強いでしょう」
いえやすはなおまさの強い言葉を聞き、しまづを苦しめる内乱の仲介をすることを決意しました。