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ただつねと猫神社

ただむねの息子ただざねの反乱が長引く中、しまづの跡取り候補ただつねは悶々としていました。

伯父や父からは戦が下手とこき下ろされ、反乱は長期化、元々短気な性格のために攻撃を続けますが成果が出ません。


被害ばかりが増え、しまづの社員から白い目で見られ居たたまれない状態になりました。

そこで、兄で体調不良で寝込んでいるひさやすに相談に行きました。


ひさやすの寝室に行くと2匹の猫がいました。

ひさやすの体調はいまいちでしたが、彼は弟のただつねを温かく迎えました。

伯父や父にはお叱りの言葉ばかり受けるただつねにとって、ひさやすは話しやすい兄でした。


ただつねは戦のこと、伯父や父の小言、社員たちの不満などを包み隠さず話しました。

ひさやすはそれを聞いて答えとなるような話はしませんでした。


彼にとってもそれは難しい問題で軽々しく解決する意見はなかったのでしょう。

代わりに彼はこのような話をします。

「今の私は体の調子が悪いがここにいる猫やかつて飼っていた猫たちのおかげで心の中は穏かだ」


その言葉を聞いて、ただつねは一つの事を思いつきました。

それは、かつてしまづで飼っていた猫を供養する神社を建立することです。

兄から閃きを得たただつねはさっそく戦場から離れ猫の為の神社をひっそりと建てます。


とても小さな「猫神社」が誕生しました。

いつもは気が短く、親戚たちの圧力に穏かならぬ感情を持っていたただつねですが、心優しい兄のアドバイスでひとまず安心するのでした。

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