頼もしい味方ふくしま(屋)まさのり
しまづの県の反乱は終結しました。
この反乱は全国様々な所に影響を及ぼしましたが、特に大きかったのは焼酎の流通が滞ったことでした。
しまづの県はサツマイモの国!芋焼酎は全国一位を誇る特産品です。
この事に特に心を痛めた漢がいました。
それは、さんさん商事の中でも特にひでよし愛の強い親戚のふくしま(屋)まさのりでした。
ふくしま屋はさんさん商事の中でも特に優遇された会社であり、彼の発言力はさんさん商事の中でも大きなものでした。
彼はしまづの芋焼酎をこよなく愛していました。
それだけではありません!
彼は漢として同じ男気があり、将としても勇猛なよしひろをとても買っていました。
まさのりもまた将としてよしひろと通ずる何かがあったのでしょう。
丁度しまづが混乱しているころ、みつなりはしまづの扱いについて迷っていました。
彼の頭にはしまづを取り潰すこともあたまにありました。
一方でよしひろとは親密な関係を持っていました。
文官肌であるみつなりにとって武官肌のよしひろは大事な人物でした。
そのような時、まさのりが芋焼酎を持ってやってきました。
みつなりとまさのりは普段仲が良くなく、彼がわざわざ会いに来るのは珍しい事でした。
まさのりが声をかけます。
「みつなりよ!わしはこの芋焼酎が大の好物での!よしひろと飲む酒は格別じゃ!よもやわしの邪魔をすることはあるまいな?」
彼はそういって芋焼酎を飲んだ後、早々に引き上げていきました。
みつなりはその様子をポカーンと見ているのみでした。