反乱の後始末その1
としひさといえひさは合流しました。
そして、やまくくり衆の案内の元、秘密の隠れ家にひとまず身を潜めました。
としひさが尋ねます。
「兄者、いやよしひさ様のお考えはいかに?」
やまくくり衆の責任者は答えます。
「まずお二方の首を頂戴します」
いえひさが即座に反応します。
「なんだと?それならなぜ我らをここに逃がした?」
???
そこから先は私が説明しよう。
「兄者?」いえひさが驚きの声を上げます。
そこにいたのはしまづ4兄弟の次男、今は表向き株式会社しまづを指揮しているよしひろであった!
「兄者と私は相談の上そなたらをしまづの会社から除くことを決めた!そういう意味でそなたらの首をもらうといったのだ!」
としひさといえひさは黙って兄の言葉を待ちます。
「だが、それだけでは今後のしまづの為にならん、なにより兄者もわしもひでよしの言いなりでは腹の虫がおさまらんでな!ワハハ」
首を取りながら、なおかつひでよしの鼻をあかすとよしひろは言う。
なるほど!
その言葉を聞き、やまくくり衆の責任者をチラリとみてとしひさは何かを察したようでした。
※やまくくり衆についての補足(JB様提供)
やまくくり、山潜り、いろいろと呼び名があるようです
島津家が作った自前の特殊部隊ですが、伊賀や甲賀などとは違い、土着でもなく、マイナーなので、あまり記録は残っておりません
そして、薩摩にはもう一派、忍び衆がいたと聞きます
西郷公がつとめていた庭方も、ある意味……