いえひさの空回り
としひさがしまづ首脳部と反乱の今後について話し合っているころいえひさは大あばれしていました。(笑)
いえひさはしまづ4兄弟の中でひとりだけ母親が違いました。
4兄弟でこの違いによる葛藤は話し合いで解決したのですが、その代わり副作用がありました。
それは、いえひさが頑張ることで4兄弟の一人として認められるといういえひさの思い込みでした。
他の3兄弟はいえひさのそんな思いを軽くかわし、同じ4兄弟として接していたのですが、肝心のいえひさは手柄を立てることが4兄弟の証と考える節がありました。
「妖怪首置いてけ!」とも言われるいえひさの異常なまでの敵の頭を叩く行動はその裏返しだったのです。
というわけでいえひさはみつなりやひでよしの首を狙うべく反乱を指導してきました。
それは同じ兄弟である三男としひさとの連携によって成し遂げられると考えていました。
ところが、ある日を境にしまづ本隊が動き出しました。
次男よしひろ曰く「ストライキはしまづに反する行動である!ただちに解散せよ」
そしてこの呼びかけがあってすぐにとしひさの率いるストライキ勢は蜘蛛の子を散らすように霧散していきました。
今まで、戦術においては非凡な働きを見せていたいえひさ。
しかし今回のストライキは空回りとなり、いえひさはその時唖然とするばかりでした。