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紅巾賊といえひさ
よしひさとしまづ社員の一部がストライキを目指しているころ、いえひさの元にもしまづ社員たちたちの不満が渦巻いていました。
「としひさ様!もう我慢できません!!さんさん商事の商いはあまりにもアコギです」
「ダメ元でもう一度戦おう!」
「イヤイヤ次は勝つ」
「いえひさ様ならきっと勝てます!」
いえひさの周りには威勢の良い意見が集まってきました。
もともといえひさの周りには反さんさん商事の者たちが多く、当然のことながらみつなりが嫌いな者たちが多く集まっていました。
この点はとしひさと事情は似ていました。
いえひさの本心としてはあの恐ろしいさんさん商事、ひでよしたちとは戦いたくありませんでした。
なにしろ勝ち目が薄いので。
しかし、部下たちを押さえつけることが出来ません。
長き葛藤の末、いえひさもまたストライキを行うことに決めました。
彼の部下は紅巾を頭にかぶり、一致結束することになりました。
いえひさもまた、頭に赤いマフラーを身につけました。
こうと決まれば、ゆっくりしてられません。
としひさと連絡を取り、連携するためにいえひさは動きます。