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オダカンパニーのパピリオン

現在、サンサン商事と緊張関係にあるオダ カンパニー。

サンサン商事がグループから抜けた形ですが、その後は小康状態を保っています。

サンサン商事主催のナニワ万博の参加については賛成、反対両意見があり、役員会でも揉めに揉めました。


しかし、現在オダ カンパニーで専務を務めるみつひでが次のように意見します。

「今のサンサン商事の勢いはまさに日の出のようなもの、今だ陰る気配がありません!ゆえに今回は穏便に彼らに協力するのが得策と考えます」


その発言の後、今度は総帥であるノブナガが「イベントの優越で勝負をつけるというのであれば、面白い!これも一つの戦と思えば張り合いがでるというもの、皆の者よいな!!!」


と会議室の役員たちを鼓舞する仕方で参加を表明しました


オダ カンパニーのパピリオンはサンサン商事の隣にあり、お客さんが多く集まる立地条件でとても良いものでした。


それは、日ノ本の地図に忠実な事もありましたが、サンサン商事もこの時期オダ カンパニーとことをかまえるよりも元の主人に礼を尽くした方がお得ではないか、という計算が働いたようです。


さて、オダ カンパニーのパピリオンを見ると、テーマは「お菓子とお茶」という内容でした。

一時は天下を席捲した、オダ カンパニーのお菓子群と全国のお茶をコラボして巨大なモニターやパネルを用いて紹介と、観光客に提供するというモノでした。


そして、オダ カンパニーならではの催しもありました。

一つはノブナガの先見性から海外との取引が多いので、南蛮、インド、東南アジアなどのお茶を取り寄せ、それぞれの会場をエキゾチックにするというアイデアでした。


サンサン商事も海外との交易はありましたが、最近は国内での活動に重点を置いていたため、まさにオダ カンパニーの独壇場となるイベントでした。


もう一つは、ノブナガのコレクションである高価な茶器の実物を展示、観光客にはレプリカと最新の立体映像でもてなしました。

まさにオダ カンパニーの財力を生かして高級志向を示す一方、一般客にもそうした気分を味わってもらおうというノブナガらしい試みでした。


会場がバラエティに富んで豊かな色彩をはなっていたせいか、サンサン商事に負けない盛況ぶりで、ノブナガも上機嫌なスタートを切ることが出来ました。


※海外貿易に関しては信長が一番相性が良かったかもしれません。

宣教師たちとの距離感がちょうどよい時期に信長は南蛮と付き合っていたからです。

秀吉や家康の時代になると、地元の宗教との軋轢や、秀吉の場合は覇権主義に陥ってしまったのでお互いが緊張することになりました。


本作の今回の話はそのような史実をスパイスにしてみました。

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