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最果ての先のシンアル  作者: 秋真
第二章
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18『バルパ村への帰還』

「おはよう聖……シータ」

「おはよう、陽斗君。……あ」


 「君」を消してハルトと言い直す聖依奈。こっちの世界の聖人シータであれば間違いなく「君」などとは付けないからだ。


 こっちの世界での設定に合わせたとはいえ、呼び捨てで俺の名前を呼んだことに聖依奈が気恥ずかしそうにしている。もし向こうの世界で呼び捨て何かで呼ばれた日には、その場に居合わせた聖依奈ファンからどんな視線を向けられることか……。考えただけで恐ろしくなる。



 取り敢えず俺と聖依奈は馬車を降りて歩くことにした。


 聖依奈には、こちらの世界の「聖人シータ」としての記憶がない。少なくとも今のところはそう見える。


 通常、神門の守護者(ガーディアン)であれば、ふたつの世界の記憶を共有している。


 でも、聖依奈の場合は事情が違う。

 聖依奈がもともと持っていたのは仮初めの欠片。本物のバベルの欠片の力の結晶体で、欠片そのものではなかった。


 そのせいか、聖依奈はこっちの世界でのシータとしての記憶は無いようだった。


 そんな訳で俺はまず知る限りのシータについての情報、俺から見たシータの人格や立ち振舞い、そしてもちろんその他のシンアルについての情報を聖依奈に伝えることにした。


 馬車から少し離れて二人だけで話しているのはその為だ。


「この石が形を変えるの?」

「うん、こんな風に。……あれ」


 俺は手にした欠片に違和感を覚える。見た目はいつもと同じなのにやはり何かが違う……。


「陽斗君?」

「あ、ごめん」


 意識を集中する。よし。今度は欠片はいつものように剣に形を変えた。


 しかし。なぜだろう。欠片から発せられる力が以前より増している気がする。



「すごい!」


 聖依奈はまじまじと剣を見る。取り敢えず今は聖依奈に欠片のことをちゃんと説明しないとな。自分の欠片の異変のことはまた改めて考えよう。


「他にも盾とか槍とか……、とにかくイメージ通りに形を変えられるんだ。しかもそのどれもがとてつもない力を持っている」


 武器としては恐ろしい程の切れ味を持つし、防具としては圧倒的な防御力を誇る。ただ……。


「頭の中でどれだけ具体的にイメージ出来るかが大事なんだ。そのイメージが具体的なら具体的であるほど欠片は上手く形を変えてくれる」


 俺は昔から武器や防具について日々妄想を繰り返していたので問題は無かったが……。


「私は……まだ上手く出来そうにないね」


 欠片を手に試行錯誤する聖依奈。欠片は僅かに輪郭を崩すが、すぐに元の形に戻ってしまう。


「難しいんだね」

「まあ少しずつ慣れていきなよ。本当ならこっちの世界での聖依奈は俺なんかよりも全然強いんだからさ」

「まさか」

「いや、本当に」


 俺は王都で聖人シータと戦ったときのことを話した。


「とにかく速かった。剣筋もそうなんだけど、移動速度が異常だった」


 俺だってバベルの欠片の力で身体能力が常人の域を超えているはずなのに、その俺の目でもシータの速さにはついていけなかった。


「それに、何と言っても戦うことに慣れていたな。激しい戦闘の中でも冷静沈着だった」

「戦いに慣れて、かぁ。想像もつかないけど、私ってこっちでは一体どんな風に生きてきたんだろう」


 聖依奈はそう言って遠くを見る。


 俺も同じように景色を眺めた。

 馬車は王都のある平野から離れ、今はもう丘陵地帯に入っていた。丘陵地帯を進んで山岳都市のベクチアを経由し、そこから更に山脈の奥地にあるバルパ村へ向かう。


 進むにつれて山を覆う森は濃くなり、山道の傾斜もキツくなっていった。道脇の森は暗い。バルパ村近くの森もこんな雰囲気だったな。初めてこっちの世界に来てリズと出会ったときのことを思い出す。



「ハルト様ー!」


 ティットが駆け寄ってきた。


「ティット、どうした?」

「はい、あと一時間も進めば森を抜けてベクチアに着くそうです。それをお伝えしに」

「そうか。なら暗くなる前には着けそうだな」


 空はもう赤くなってきている。


「ここまで来れば流石に王都からの追手は気にしなくても良さそうだな」

「そうですね。でもモンスターには要注意です。ベクチア手前まで来て油断した旅人たちを狙うモンスターがいるって、さっき大人たちが話していました」

「それは確かに気を付けないとな」


 まあでも、たぶん大丈夫だ。武器を持って馬車を守る獣人たちがこれだけいるんだ。その上……。


「あ、でもこっちにはハルト様だっているし、それに聖人様までいらっしゃるんですから」


 ティットがそう言って聖依奈を見る。


 聖依奈は一瞬、困ったような顔をして俺を見て、


「あ、ああ。ま、任せてくれ」


 と、ぎこちなく聖人シータを演じて答えた。


 凛としている聖人シータを演じようとしているものの、照れを隠しきれない。そんな絶妙なハーモニーが可愛すぎる……。俺は思わず顔を背けた。


「ハルトく……。今笑ったよね!?」

「い、いやそういう訳じゃ」


 そんな俺と聖依奈のやりとりを不思議そうに眺めるティット。


「ま、まあとにかくお二人がいるなら何の心配も要りませんね!」


 ティットがそう締め(くく)ったのでいったん話はそこで終わった。



 その後、特に問題なく一行は道を進み、ティットが伝えてくれた通り森を抜けた。


「見ろ! ベクチアだ!」


 先頭の獣人が声を上げた。


 まだ遠いがベクチアの市街が見える。獣人たちは皆ほっとした様子だ。王都を脱出し、奴隷としての身分から解放された。そんな実感が湧いてきたのかもしれない。


「よし、このまま街へ入るぞ!」


 勢いよく何人かの獣人たちが進み始めた。

 その時だった。


『グガァーーーーッ!!』

「!?」


 森から何かが飛び出してきた。虚を突かれた獣人たちの反応が遅れる。


「ブ、黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)だッ!!」


 周囲が一気に乱戦模様に変わる。


「聖依奈は下がって馬車の近くに!」

「わ、分かった!」


 黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)。以前、俺がバルパ村の周辺で討伐した鉄毛狼(アイアンウルフ)の上位種だ。


 鉄毛狼(アイアンウルフ)の防御力ももちろん高いが、黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)の防御力はそれよりも数段高い。獣人たちの持つ武器じゃ有効なダメージは与えられない。


 防戦一方になっていく獣人たち。黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)の数も多い。


 けれど。

 あれくらいの強さなら、バベルの欠片の力で問題なく倒せそうだ。少し観察してそう結論付けた俺は駆け出す。


 そして、欠片を剣に変えながら最前線に飛び出す。近くにいる黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)を攻撃しようとするが……。


「あ、あれ……」


 上手く力をコントロール出来ない! 欠片から発せられる力を扱いきれない俺。攻撃がなかなか当たらない。



「まずいッ!!」


 俺の攻撃を避けた何匹かの黒鉄毛狼が馬車に襲いかかろうとする。馬車にはティットをはじめ獣人の子供や女性がいる。


 俺は全力で駆け出す。

 だが。理由は分からないが、バベルの欠片の力をうまく使いこなせない。そんな俺の攻撃は威力はあるものの空回りするばかりだ。


 黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)はもう馬車のすぐ近くに迫っている。


 馬車にいる獣人たちはもちろん、あそこには聖依奈が……。背筋が凍る。最悪の事態が脳裏を(よぎ)る。



 しかし。

 突然、馬車の目前まで迫った黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)たちが一斉に動きを止めた。


 そして、次々に倒れていった。


「……え?」


 俺は目を疑った。


 馬車を襲おうとしていた黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)は一瞬で全滅。


 更に、獣人たちと戦闘をしていた黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)も次々に倒れていく。


「な、何が起こっているんだ……」


 獣人たちは呆気にとられている。


 けど、俺には辛うじて見えていた、()()の動きが。


 最後に残った三匹の黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)が逃げ出そうとする。


 だが、次の瞬間には彼女は三匹が駆け出そうとしたその先に立っていた。最初からそこにいたように。


 三匹がドサッと倒れる。


 その神速の攻撃の既視感が俺に思い出させる。シータ・エスファルト。シンアル聖教会が誇る聖人。


 黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)の血が(したた)る剣を持つ聖依奈は俺が知る聖人シータそのものだった。


 聖依奈、まさかシンアル(こっち)の世界での記憶が!? さっきは欠片を剣の形に変えることすら出来ていなかったのに……。


「聖依奈……!」


 俺は聖依奈に駆け寄った。

 聖依奈は倒した黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)を感情なく見つめていた。


 ふと、聖依奈が我に返る。


「あ、あれ……。私、何を……」

「聖依奈、もしかしてこっちの世界での記憶が……」

「う、ううん。分からない。その、何て言うか、身体が勝手に……」


 シータが手にしていた剣がスッと元の欠片の形に戻った。



 ◇◇◇



 黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)の襲撃を撃退した俺たちはそのままベクチア市街に入った。



 戦闘で怪我をした獣人は少なくない。馬車の中にいた獣人たちが手当てに奔走(ほんそう)する。


「ティット! すぐに傷薬と薬草を集めてくるんだ! この時間ならまだ空いてる店がある! ついでに食料も!」

「は、はい!」


 飯屋の女主人だったオラドがティットをはじめ獣人の子供たちに命令し、子供たちは慌ただしく街へ散っていく。


「旦那。この有り様だ。コイツらが回復するまではベクチアからは動けない。バルパ村へ到着するのは少し先になるよ」

「はい、それは仕方ないです。それよりも、すみません。俺がいたのにこんなに被害が……」


 冷静に敵の戦力は分析できていた。本来なら欠片の力で問題なく対応できるはずだった。


 しかし。理由は分からないけど、欠片の力が以前よりも増している。俺はそれを制御できていない。その結果がこれだ。


 正直かなりまずい。どれだけ欠片の力が凄まじくても、使いこなせないなら意味はない。(うつむ)いた俺の肩にオラドが手をのせる。


「旦那。顔を上げておくれ。黒鉄毛狼(ブラックアイアンウルフ)に襲われて、死人が出なかっただけでも奇跡だよ。全滅しててもおかしくない。流石は神門の守護者(ガーディアン)だよ」

「そんなことは……ないですよ」


 助かったのは聖依奈がいたからだ。

 ただ、俺以外には聖依奈の動きは見えていない。オラドや獣人たちは俺が敵を倒したと思っている。


 それにしても、とオラドは溜め息をつく。


「参ったね……。これじゃあ、ガルパ村へ着くのはいつになることやら」


 馬車を守っていた獣人たちの被害は大きい。怪我が治るまでは時間がかかる。治って直ぐ獣人たちに馬車の守りを任せられるかという不安もある。


 正直、欠片の力が使いこなせない今の俺は戦力にならない。聖依奈がさっきみたいに覚醒して欠片の力を使える保証もない。


 だとすれば選択肢はない。ここは時間がかかっても獣人たちの回復を待って……。


 そう思った時だった。



 俺は視界の端に、ある人物を捉えた。そんなに時間は経ってないのにスゴく久しぶりな感じがした。


 聖教会のローブを(まと)ったその人物が口を開く。


「どうやら、私の力がお役に立ちそうですね」

「ツァディー!!」

「お迎えに参りました、ハルト様」


 ツァディー・ソフィート。

 俺を神門の守護者(ガーディアン)と判定したバルパ村の教会の司祭だ。


 見た目はただの銀髪美少女だが、強力な魔法を使いこなす。そして信じられないくらい酒が強い。


「ハルト様たちが王都を出たタイミングで司教から連絡がありました。なのでそろそろお着きになる頃かと思いまして」

「そうか、スティアが……。あ、ツァディーたちに任せた獣人たちは?」

「ああ。ご安心ください。無事に村へ到着し、新しい生活を始めています」


 聖依奈(シータ)のことを何とかしなければならなかった俺は、国王から譲り受けた獣人たちをツァディーとリズに丸投げして村へ送り出した。


 今思えば無責任なこと、この上ないな……。でもツァディーとリズなら何とかしてくれると思っていた。国王から貰った大金もあった訳だし。



「獣人たちのことは良かった。でも……」


 目の前の獣人たちの有り様は散々だった。


 俺はベクチア目前で起こった戦闘、そして欠片の異変のことをツァディーに説明した。


「なるほどなるほど。欠片のことは調べてみないと何とも言えませんが、村への移動のことは何の問題もございません」

「え?」

「お忘れですか? そちらの聖人シータ様とハルト様が王都で戦われていらっしゃった時のことを」

「……ッ!」


 獣人たちの扱いをめぐって俺と聖人シータは王都で戦闘になった。


 そこに突如、現れたのがツァディーだった。


「転移魔法か!」

「ええ。私の転移魔法であれば何の問題もなく皆様を村まで移動させることができます」


 ツァディーの話によると一度の転移に物量の制限はあるものの、何度か往復すれば全員を村に運べるとのことだ。これは朗報だ。



「ところでハルト様」

「ん?」

「なぜ王都の守りの要であるはずのシータ様がこちらにいらっしゃるか、伺っても宜しいでしょうか?」

「あ……」


 ツァディーの言う通りだ。王都を守るべき聖教会の聖人がベクチアにいるのは不自然だ。


「ええと、それはだな……」


 俺が答えに窮する中、ツァディーが追撃してくる。


「それに……、シータ様におかれては、何と言いますか、以前お会いした時と少々雰囲気が……」


 ツァディーが聖依奈(シータ)に近づいて顔を覗き込む。


「そ、そんなことはない……ぞ」


 精一杯、威厳をもって答えた聖依奈だったが、台詞とは逆に全く迫力にかけていた。


「ふむ」


 と、ツァディーは少しの間考え込む。


「まあ、何かご事情があるようですし、それは後程にいたしましょう。まずは皆様を村にお連れしなければ」

「あ、ああ。そうしてくれ」


 ツァディーは獣人たちの方へ歩いていった。


 ツァディーは間違いなく聖人の異変に気づいている。村に着いたら絶対に問い詰められるぞ。何か言い訳を考えておかないと。前途多難過ぎる……。


 悩む俺を余所(よそ)に、ツァディーは転移魔法を発動させた。




 ◇◇◇



 俺たち一行はツァディーの魔法で、バルパ村から少し離れた場所に転移した。


 スティアからの手紙には獣人たちのことは書かれていなかったらしい。


 いきなり村の中に転移すれば村人たちが混乱しかねなない。獣人たちを手当てするにも開けた場所の方が都合が良い。そんなツァディーの判断だった。


「では、村の人たちに状況を伝えてきます」

「ああ。薬も必要だし、怪我人を運ぶ人でも必要だ」

「もちろん心得ております」


 そう言ってツァディーが向かおうとした先には村が見える。


「あれ……」

「どうなさいました、ハルト様」

「あれが、バルパ村……?」

「ええ。ふふ。驚かれましたか?」

「いや、だって……」


 俺はそこで言葉を途切らせる。風に乗って何か聞こえてきたからだ。


「ご……ゅ…………ん」


 村の方から土煙をあげて、何かがこっちへ向かって突進してきている。


「モ、モンスターか?」


 そう思ったけど違う。(かす)かに聞こえてくるのは誰かの声だ。


 どんどん近づいてきて、声もはっきりとしてくる。この声、聞き覚えが……。


「……し……じ……」


 姿も声も徐々にはっきりとしてくる。



 あれは……、クゥか!


 王都で暴れた他の獣人たちと一緒に国王から譲り受けた獣人の少女。


 先に村へ戻って貰ってたんだけど、元気そうで何より。王都で別れるとき、自分も残るとか何とか言って暴れてたんだ。そんなクゥだが、縛り上げて無理やり村へ連れていかせたんだったな。


「あの様子だと相当怒ってるのかもな……」


 だとしたら取り敢えず謝っておかないとな。


「あれは?」


 と、聖依奈が横に並ぶ。


「ああ、こっちの世界で俺が助けた獣人の子で……」


 キキーッ。

 俺の目の前まで来て、急ブレーキをかけたクゥ。


「ハアハア……」


 息を切らすクゥ。


「クゥ。久しぶりだな。王都では悪かった。でも、村ではちゃんと大人しく……」

「うるさいッ!!」


 声の大きさにビクッとする。

 何だよ、そんなに怒らなくたって……。


 クゥが顔を上げる。

 まだ息が荒く、顔も赤い。


 クゥが口を開く。


「ご……」

「ご?」

「ご主人ーーーーッ!!」

「……は?」


 叫んで俺に抱きついてくるクゥ。勢いで押し倒された俺の上でクゥは嬉しそうにじゃれている。


 え、は? どういうこと?



「陽斗君……」


 聖依奈が冷たい目で俺を見ている。


「こ、これは……あの、違うんだ! クゥ、ちょっと離れろって!」

「いやだぁ、無理ぃ。ご主人ー」


 俺はクゥを引き剥がそうとするが全く動かない。


 な、なんだこれ。

 主人公一行が村へ無事に帰還を果たして、それでハッピーエンドだろ。それが王道RPGの展開だろうが……。


 目の前の光景はハッピーエンドとは程遠い。


 可愛い獣人少女に抱きつかれているのは嬉しい限りだ。


 だが……。


 俺の横に立つ正統派メインヒロインポジション(と俺が勝手に思っている)の聖依奈は冷たくもキレ気味な顔をして俺を見下ろしている……。


 銀髪美少女系司祭(ツァディー)は何故か魔法の詠唱を始め、その手には危険な香りしかしない魔力の塊が形成されつつある……。


 うん。

 これはあれだな。

 夢だ。そうに違いない。


 もうひとつの現実世界、シンアル。


 今の俺には、これは夢だと思って目を背ける以外に逃げ道はなかった。




 第二章

 -完-

前回の更新から二ヶ月ほど要してしまいました……。


更新頻度が永遠の課題になりつつある秋真です。


改めましてここまでお付き合いいただきましてありがとうございます!


年度の移り変わりを挟み、仕事との兼ね合いもあり更新に時間がかかりましたが何とか二章を終わらせることができました。


お読みいただきました方々には本当に感謝しかございません。


これから三章へ話を進めるにあたり、面白さ、読みやすさ、更新頻度などなど改善点は挙げれば尽きませんが、引き続き自分なりに頑張っていこうと思います。


今年もネトコンに参加させていただいております。参加している以上、モチベーションをしっかり上げて物語を先に進めて参ります。


三章スタートは準備が整いましたらお伝えします。少々お時間を頂ければと存じます。


こんな私ですが、今後ともよろしくお願いいたします!!

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― 新着の感想 ―
最期はハーレムエンドみたいになってしまいましたね。ただ、沢山の女の子の脳を焼いた罪は重いです。ハルト君なかなかやりますね。 ハルト君の異変や、スティアちゃんの行方など気になる点が沢山ありますね。 …
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