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第九話 山村渚3

 大学生になって、一人暮らしを始めてからはシャワーで済ませることが多くなったが、今日は珍しくお湯をはって風呂に入ることにした。湯船に浸かりながら渚は今日の出来事を思い返す。初めて会った彼はプロフィール写真で見るより、ずっと素敵だった。眩しいほどのイケメンという訳ではないが、メガネを外せば凛々しい目をしているし、体も引き締まっていた。背も少し高めだと思う。フヘヘという愛嬌のある笑い方、何を言っても許してくれる包容力、ボケやツッコミのテンポも良い。この人はモテるだろうな、と思っていたから彼から恋愛経験がないと聞いたときには驚いた。

「じゃあ、今度は俺が誘う」

彼の言葉を思い出す。早くも楽しみにしている自分がいることに気がつき胸が高なる。風呂から上がり、髪を乾かし、ベッドに入ると彼からのラインがきた。


村田和夫:今日はありがとね!楽しかった。また近いうちに誘います。


思わず笑みが溢れる。私の気持ちを汲み取ってくれたかのようなメッセージ。

「マッチングアプリでの出会いありかも」

渚は今日の一件でアプリで会うことに対する警戒心が薄れていた。もう一人くらい会ってみても良いかな、とアプリを開く。数日前からやりとりしているKさんから、明日の夜、夜景の見えるレストランで食事をしないかと誘われている。Kさんは身長180cm、ぱっちり二重のイケメンだ。おまけに医者で年収1000万。こんなハイスペックな人いるのか疑ってしまうが、メッセージのやりとりでは優しく、穏やかで嘘をつくような人とは思えない。渚はKさんの誘いを了承し、そのまま眠りについた。


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