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4日目 サロマ湖

 今日のゴール、オレ君が導いてくれた場所は、サロマ湖の一角だった。

 空の雲は消え、今、眼前に凪いだ海のように青く静かに広がっている。

 サロマ湖――。琵琶湖、霞ヶ浦に次いで3番目に大きく、汽水湖としてなら日本最大!

 その湖畔のコテージ村だったのでした。

挿絵(By みてみん)

(参考:サロマ湖)


「湖名の由来はアイヌ語の『サㇽ・オマ・ペッ』から。“ヨシが生える川”という意味だそうだ。多数ある流入河川の中の、一つの名前にすぎなかったんだが、それが湖全体の名前になってしまったらしい」

 大尉殿が解説サービスしてくれる。

「きゃー、なんて博学なの(棒)」とオル。

「?」

「プッ……」

 とこれは、堪えきれなくなった僕だった。笑。


 本日のルート距離、約250km。

 到着時刻は18:30。さすが軍人と言うべきか、ペースよく走れて、所要時間は5時間30分で済んだ。

 途中の休憩は1回ほど。休憩場所は、自由国のような道の駅、あるいはコンビニなどではなく、古い時代の“ドライブイン”がそれに当たるだろう。結局手引きが要る二人、オレ君にガイドしてもらえて良かったと思い直しているところです。

 さて、コテージ。ここでも大尉殿のご威風は凄まじく、一番の優良物件が供応された模様だ。

「気づいてると思うが、建物全体を敷地ごと透明バリアが覆っていてな。昔ふうに庭でバーベQ(笑)出来るんだ。是非、やってみよう!」

「言質とったからネ!」

「?」

「ウフフ!」


 中に入って、その広さ、さらにその空間を埋め尽くす豪華な内装に、目を丸くする。

「上級臣民向けだな……」

 旅をしてみて、少しは思うところがあったのだろう、向こうの僕が呟いた。

 僕自身も、これが僕の旅? となりかけた。

 が、これが一日の長というものだ。ニコリと笑って、感謝の気持ちで、サービスを受け入れるのだった。

 実際、特別に用意してもらった、スーツケース大のC(カラー用)C(クリーン&)C(チャージ)ユニットには感謝せざるを得ない。

 単車のエナジーパックはコードで部屋の(無駄に)豪華なコンセントに繋いで(繋げて)、ほっと一安心だった。

 で、オルだけは大っぴらに、はしゃいでいたりしていたのでした。笑。


 そのオルが指図する。

「じゃ、オレちゃん。先にお風呂入って!」

「了解です」

 オルには素直なオレ君だった。バスルームに消え、そして僕ら二人は顔を見合わせる。笑。

 頃合いを見計らうと、二人とも包帯(カバー)を全解放。全裸になって乱入したのだ!

 シャワーを浴びてたハダカの大尉殿――!

 目を丸くして、真っ赤になって、とっさに両手で胸と股間を隠し、ああ、後ろを向いて丸いお尻を見せる――

 それは返って扇情的で――

「キャッ!」可愛い声。

 鼻息荒いオルが決めつけた。

「兄妹だから問題ないしィ!」

 この際だから僕も乗る。

「なおさら自分自身同士、男の子同士だから問題ないしぃ!」

「――!」混乱している、している。

 笑。

 だけど結局は――家族(ファミリー)。たちまちの内に打ち解け、無垢なじゃれ合いへと、移行したのでした!

 湯船から、泡だらけになって笑いながら洗いっこする双子の兄妹を眺めて、(オレ)のオッパイを膨らませてオチンチンを引っ込めたら、僕は(オル)だなぁと、何となく平和を感じたりした。


 お風呂から出たあとは、そのまま庭だ。激しく恥ずかしがるオレ君を引きずり出し、「出来るできる!」ホタテをメイン食材とするバーベQを、主催して頂くのでした。

「アチッ、アチチッ!」

 遠慮なしに笑い合った!

 ああ――楽しかった!


 夜も更けたら、広いベッドに三人で嬲の字になる。当然、真ん中はオルだ。オル、仰向けに横たわる。

「ボクの体の病的な(ポイント)を教えるから、マッサージだよと妹ちゃんに施してやれば、一発でOKだよ! そしたら大団円、二人は仲良しこよしサ!」

「フム! ふむ――!」

 ただちに僕と僕、両側から競うように実習開始する。計20本の細長い指がクリクリと揉みほぐす。真ん中の妹は両側から兄に施術されて、逃れるように体をあちらに向け、こちらに向け、ついにはうつ伏せになり、股を少し開き、丸いお尻を振り始めるのだ。息も乱れていく――

「そこ、そこよ! あっ……アン! アン……ハァンハァンハァン!」

 みんな訓練に熱中し、時間の過ぎるのをまったく、忘れてしまったのでした。

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