表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

1話 「メス転生」その三

おはようございます、浅井です。

大分空いてしまいましたが、少しずつ投稿できればと思います。

僕も社畜ですが、朝早くから読んで下さっているサラリーマン、学生の皆様お疲れ様です。

忙しい中で「鳥さん」が、皆様の中の楽しみにように頑張ります。

今後とも「鳥さん」をよろしくお願い致します。


浅井 草太


起きた。

あの憎たらしい炎のせいで目覚めが悪い。次会った時にはあの世界で消化器を創り出す魔法でも作ってやろうと考えていると...。


「クエッ?」


鳥さんがいた。というか、、、


「ここは...どこだ?」とぼやく俺を見つめて、「クエッ!」と鳴く目の前の鳥さん。大きさは鶏よりも少し大きいくらいだろうか?しかし、鶏と違って明らかにその見た目はかられる側ではなく狩る側だ。

しかし、見た目は俺の世界の猛禽類であるタカやワシとも違う。


「君は...誰?」と問いかけてみる。もちろん真っ当な返答は返ってくることはなく、「クエッ!」と鳴いた。



なんてかわいいやつなんだ。



そんな時、頭の中にあの憎たらしい炎の言葉がよぎる。

「鳥...フェウス!!お前もしかしてフェウスか!?」

と尋ねるが目の前の鳥さんはキョトンとしている。


いや、よく考えろ月、あっ今はメスか。目の前にいる鳥さんはずぶ濡れだ。多分助けてくれたんだと思う。

18歳とはいえほぼ大人の俺を引っ張り上げたパワーは凄い。しかし、その世界を揺るがす鳥フェウスがこんな何もないはじまりの草原に果たしているのだろうか?


答えは、、、


「ないな。笑」

そう思うと、一応体をさすってみる。しかし何も起こらないし、何かがもらえたわけでもない。

辺りを見渡しても特に何も変わって様子はなさそうだ。目の前にいる鳥さんが一羽と狼みたいなのが四頭か、平和だな〜。







ん?






「鳥さんが一羽。」声に出しながら確認し、目の前の鳥さんをなでなでしてみる。えっなにこの生き物超可愛い。

そして、周りの狼を指差す。

「狼が四頭...。」

指差した先には動物園で見た狼よりも一回りの大きな狼が四頭。俺を血走った目で睨みつけている。


あっ、これは絶対に敵ですね。絶対、飛びかかってきますよね。俺死にますよね。

そうひとり考えていると、「クエェ...」と鳥さんが心配そうな顔で見つめてくる。

守らなければ。この鳥さんを守らなければいけないと自覚した瞬間!俺と鳥さんを囲む紅の魔法陣が発動した!!


突如出現した魔法陣に驚き、狼達は一歩後退りをした。

そして、俺の目の前にはゲームウィンドウのようなものが表示された。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

・特殊スキルが発現しました。


スキル名:『ソル・テイム』ランク F

※詠唱魔法。倒した敵を炎の眷属へと変えることが出来る。

敵の死体に「世界を包む炎の元に集え、我が眷属よ。」と唱えると一定の確率(ランクによって変動する)で、新しい命の炎を宿し『炎の眷属』へと変化させる。(『炎の眷属』のレベルは詠唱者によって変動する)

『炎の眷属』を発動している間、眷属の能力をトレースする事ができる。


スキル名:『ソル・フレア』ランク F

※無詠唱魔法。炎を創り出し敵に放出する詠唱魔法『フレア』をソル・フレイムの力で、無詠唱化,高威力化させた魔法。(威力はんランクによって変動する)


・「レベルアップ」機能が追加されました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



どうやらこの鳥さんと出会ったことで、何らかのスキルが発現したようだ。フェウスかどうかは分からないが、やはりこの鳥さんはただの鳥さんではないようだ。

魔法陣が消えてジリジリと狼がにじり寄ってくる。俺は狼の方をキッと睨んだ。

すると、またウィンドウが出てきた。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

名前:剣狼ガロ


ランク:F

体力:200

攻撃力:350

防御力:50

魔力:0

スキル:『スラッシュ』ランク F

※鋭い刃で攻撃する場合、攻撃力が10%増加される。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


剣狼ガロ...生き残るためにはこいつを倒さなくてはいけない。さっき発現したスキルが使えるか?

おそらく『ソル・フレア』は中距離魔法。幸いガロはまだ俺たちと距離をとっている。どうなるか分からないが肉弾戦じゃ分が悪い。それなら!


俺は右手をガロに向けて突き出し、左手でそれを支えて叫んだ!!



「ソル・フレア!!!!!!!!」


叫んだ瞬間、右手の先からグオオォォ!!と渦巻きながら炎の球体が生まれた!

思いっきり力を込めて銃弾の速さで正面にいるガロの体を貫いた!!!

貫かれたガロは即死し、それを見た他のガロ達は唸り声を上げて三頭とも散り散りに逃げ出した。


「ふぅ〜。」とため息を吐きながら膝から崩れ落ちる。

『ソル・フレア』を放った瞬間に身体中の魔力を失ったのか、もう体が動かない。そんな俺の目の前にウィンドウが表示された。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

※レベルアップしました!

※レベルアップしました!

※レベルアップしました!

※レベルアップにより状態回復をします。


メス:レベル4


ランク:未解放

体力:80(+70)

攻撃力:110(+100)

防御力:10

魔力:10

職業:なし

スキル:2/4

スキル名:『ソル・テイム』ランク F

※詠唱魔法。倒した敵を炎の眷属へと変えることが出来る。

敵の死体に「世界を包む炎の元に集え、我が眷属よ。」と唱えると一定の確率(ランクによって変動する)で、新しい命の炎を宿し『炎の眷属』へと変化させる。(『炎の眷属』のレベルは詠唱者によって変動する)

『炎の眷属』を発動している間、眷属の能力をトレースする事ができる。


スキル名:『ソル・フレア』ランク F

※無詠唱魔法。炎を創り出し敵に放出する詠唱魔法『フレア』をソル・フレイムの力で、無詠唱化,高威力化させた魔法。(威力はんランクによって変動する)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


どうやらレベルが上がったらしい。脱力感もなくなりすぐに立ち上がることができた。

「クエッ?」と心配そうに近づいてきた鳥さんを撫でると少し元気そうな表情に変わった。

飛び去っていきそうもないし、この鳥さんについて調べるのは後でも大丈夫だろう。


「さてと。」


視線の先には、倒したガロの死体がある。せっかくだし『ソル・テイム』を試してみるか!

ガロの死体に右手を突き出し詠唱を唱える。



「世界を包む炎の元に集え、我が眷属よ!」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ