表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひねくれ勇者とヤンデレ後輩  作者: マキシマムビルド
その1『始まりの時』
8/29

登録

この暑さでオデノカラダハボドボドダ!

「はあ、やだなぁ。怖いなぁ。行きたくないなぁ。」


「ど、どうしたんですかせんぱい?」


「いや、ギルドの初回ってあんまりいい展開にならなそうで......」


「そんな弱気じゃダメですよ!あ!着きましたよ!」


着いてしまったの間違いではないだろうか。


「はぁ、じゃあ、行ってらっしゃい。」


「なに言ってるんですか。せんぱいもいくんですよ。」


「い、いや、僕はいいよ。ほら、勇者だから。」


「よく分からない言い訳してないで行きますよ!」


「お、押さないで」


「すいませ〜ん、ギルドに登録したいんですけどぉ」


こいつこんな大声出して恥ずかしくないのか?


「こちらで受けますよ。」


「ようこそ!ではまず初めにお名前とレベルを教えていただきますね。」


レベル?あーレベルか。あれ?いくつだっけか?測ったこと無いなぁ。どうしよう。


「私の名前は大海うみです!で、こちらがせんぱい......じゃなかった...」


僕はいつから敬称じゃなくて名前が『せんぱい』になったんだよ。


「僕の名前は大空そらです。」


「はい!ウミ様とソラ様ですね。では、レベルの方はおいくつでしょうか?」


「すいません。それが僕らまだ冒険家になろうとしたばかりなのでへ自分たちのレベルがよく分からないんですよ。」


「なるほど!そういう事でしたらこちらにレベル測定器がありますのでそちらで測りますね。」


「いえ、だからまだなりたてなのでレベルは1だと思いますよ?」


「いえ、一応規則ですので確認も兼ねて測りますね。」


ふーん。そういうものなんだなぁ。


「では、こちらに手をかざしてください。」


変なレベルとかでるなよぉ。


「出ました。レベル3ですね。」


3か。そう言えば1回敵倒してるからこんなものなのかな?


「じゃあ、次ウミ様お願いします。」


「はーい!」


そう言って手をかざすと


バゴーン!!!


壊れた。


え?お前がそれをやらかすの?勇者の僕じゃなくて?

えー?ちょっと無いわぁ。


「も、申し訳ございません!お怪我はありませんでしたか?」


受付の人が謝ってるけど壊したのはこっちだし謝らないと行けないのはこっちなんだよなぁ。でも、弁償とか言われたらお金なくて何も出来ないから黙ってよーっと。


「せんぱい!見てくれましたか!壊れましたよ!」


やめろ!大声で言うな。弁償とか言われたらどうするんだ!


「静かにしなさい!」


「すいません。ちなみにこれってどういう事なんですか?」


とりあえず話を壊れた話から変えよう。


「お、おそらく測定不可能って事だと思います。」


いや、お前もチート持ちなのかよ。どういう事だという目でえっちゃんを見る。


「ひゅ、ひゅっひゅっひゅっひゅー」


おそらく口笛を吹こうとしてるのだろうが全く出来てない。てか、その誤魔化しかたどこで覚えたんだよ。異世界共通なのか?


「むぎゅっ」


とりあえずえっちゃんを掴む。


「どういう事かな?」


「せんぱい。笑顔が怖いです。」


「た、多分ミスなのですよ〜」


「えっちゃん。ミス、多くない?」


「も、もうしわけないのですよ〜」


「あの?ソラ様?いったい何をなさっているのでしょうか?」


「え?何してるのっておし...お...」


も、もしかして......えっちゃんがみ、見えてない?やらかした!これで不思議男と不気味女のパーティの完成になってしまう!


「い、いや、何もしてないですよ?」


「え?でも、さっき...」


「何もしてないですよ?」


「でも、何か言いかけたし...」


「てめぇ、さっきからゴチャゴチャうるせぇな。せんぱいが何もないって言ってんだから何も無いに決まってだろ!」


「ひ、ひぃ」


あーこれはもうダメだ。完全に浮いたな。もうダメかもしれない。


「で、ではこちらがギルド所属の証でございます。最初は鉄メッキですがランクが上がると変わっていきますので是非高いランクを目指してみて下さい!」



「では、ようこそ!!ギルドへ!!!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜


はぁやってしまった。これからどうしよう。絡まれる前にさっさと依頼受けてここから消えよう。


「ねえ、ウミちゃんだっけ?君僕のパーティに来ない?」


...はぁいきなり絡まれちゃったよ。

まあ、でも、強そうだしついて行ってもいいんじゃないか?


「嫌です。」


一蹴だった。まあ、何となくそうかなって思ってたけど。


「ねぇ、ソラくん?私達と一緒に行かない?」


次に声をかけてきたのは妖艶なお姉さん方。行きます!


「はい!よろこ」


「結構です!!」


遮られた。


「行きますよ!せんぱい。」


ああ!僕のスイートライフが!


まあ、仕方ないか。


じゃあ、適当な依頼を選んでっと


「じゃあ、はじめての依頼に行ってみようか!」








僕のレベルと他の人のレベルの概念が違うと分かるのはまだまだ先の話だった。

ウソダドンドコドーン


すいません、ふざけました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ