戦闘
はいはい、チートチートって回です。
「いやいや、どうすればいいのこれ?」
「いやーせんぱい、私もちょっと自身なくなりました。」
「え?これで驚いてるんですか〜?」
「え?これ驚くサイズじゃないの?」
「このくらい普通ですよ〜」
「せんぱい私この世界で生きていく自信なくしました。」
「よくお前がそんなこと言えたな。」
「すいませんでした。」
「お二人ともしっかりしてください〜」
「ねえ、えっちゃん。どうにか出来ないの?」
「私に戦う力は皆無ですよ〜」
うわ、使えな!てことは僕達でなんとかするしかないのか。
「武器も持ってないし、とりあえず魔法を使うしかないのか?」
「魔法なら任せて下さい!せんぱいの手を煩わせるまでもないです!」
「行きます!我が力よ我が魔力と引き換えにその能力を発現せよ『フレイム』!!」
ちょっと燃えた。
「あ〜、ちょっとだけ燃えましたね〜」
「何でそんなに冷静なん?」
「え?勇者様ならこのくらい楽勝じゃないですか?」
「え?そうなの?」
「え?自分の強さに気づいてなかったんですか〜?」
「いや、気づくも何も戦いをした事がないからまだ未知数なんだけど......」
「じゃあ、チュートリアルってやつですね〜」
「ちょっとせんぱい!早くしてもらっていいですか!!!」
あ、やべっ。忘れてた。めっちゃ追いかけられてるし。
「じゃあ、1発打ってみるか。......ちなみに詠唱入れた方がいい?」
「そんなのしている暇無いですよ!早くしてもらえませんか!せんぱい!!!」
「わかったわかった。『ビックバン』!!」
「え?ちょっとせんぱい?規模が大き過ぎませんか?私も不味いんですが!!」
「あ、やべっ手加減するの忘れてた。」
「ちょっと!!せんぱい!!」
もう、うるさいなぁ。分かってるってば。
「『プロテク』」
「ふぅー。助かりました!」
「ちっ。」
今この妖精舌打ちしなかったか?やべっ!目が合った。知らんぷりしておこう。
「何も聞いてませんよね〜?」
「え?ごめん。何か言ってたの?」
「いえ、何でもないんです〜」
「ふぅふぅ、あー死ぬかと思いました。だってせんぱいの魔法で私の周りえぐれてますもん。せんぱいのバリアが無かったら私も死んでましたよ!」
「だから、ごめんって!」
さっきから謝ってんじゃん。
「じゃあ、そろそろ進みましょうか〜」
「そうだね。」
はぁ、僕は魔法の威力もチート級だったのか。
勇者は主人公度が15上がった!!
また、これか。上がってしまったか。ここまで上がると町で一波乱起こしてしまいそうだな。怖い怖い。
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「はあ、やっと町に着いたね。」
普通に辛かった。今日だけで色々起こりすぎた。早く休みたい。
「先ずは、宿屋を探しましょうか!」
「そうだね。流石に疲れたよ。」
「勇者様。一言いいですか?」
「えっちゃん?どうかした?」
「勇者様たちお金持ってますか?」
「え?さっきモンスター倒したじゃん。」
「別にモンスター倒しても特に貰えませんよ?さっきも何も落とさなかったじゃないですか〜」
「え?ほんとうに?」
「じゃあ、私たち無一文じゃないですか!」
え?これからどうしよう。
最初スライムの倒し方を考えた時に辺りに体液が飛び散るって感じだったんですけど想像したら気持ち悪かったんでやめました。