結果
「何なんだよここは」
誰に聞いているのかも分からず言葉がでた。
記憶が曖昧な気がする。あの時結局何が起こったのだろうか?あいつはどうなったのだろうか?
そんなことを考えていると
「あ、せんぱい、起きたんですね!」
まさに今考えていた子がそこにいた。
「な、なあ、ここはどこだよ?何が起こったんだよ?何をしたんだよ?」
「もう、せんぱいったら!そんなに1度に聞かれても困りますよ〜」
は?なんだこいつ?
まあ、確かに一理あるな。ここは年上として少しは余裕を見せないと。
「あ、ああ、そうだな。ふー、じゃあ、まずはここはどこなんだ?」
「それはですねぇ、なんと!ここは私達の愛の巣です!!」
.......ほんとうにそんなことをいう人がいたんだなぁ
「いいから、ここはどこなんだ?」
「全く、つれないですねぇ。ここは異世界ですよ。」
は?何言ってんだこいつ?だんだんイライラしてきたな
「嘘はもういいから、ここはどこなんだ?まだ日本なのか?」
「嘘なんて言ってないですよ。ここはほんとうに異世界です。」
普段とは違うあまりに真っ直ぐな目に嘘を言ってないと言うことが読み取れる。ほんとうに異世界なのか?夢なのか?夢にこいつが出てきていると思いたくはないが。
「あー、その顔はまだ信じてませんね?仕方ないですねぇ、証拠を見せてあげますね。」
は?証拠?どうやって?
「じゃあ、いきますよー」
そう言って彼女は何やら分からない言葉を唱える(?)発音する(?)と彼女の手から炎が飛び出した。
「え?まじ?」
呆気に取られてる僕の顔を見て彼女は満足気に笑う。
「これで信じてくれましたか?あー、でも、私がもともと超能力者だったっていう可能性もありますね。じゃあ、街に行きましょうか。恐らく同じようなものが使える人が沢山いますよ。」
は?マジ?ほんとうに異世界なの?てか、こいつ俺が言いそうな反論先回りしてよんでるし、こいつ俺の思考を熟知しすぎだろ。なんてことを頭で考えているとある根本的な疑問が思い浮かんだ。
「てか、ここがほんとうに異世界だとして何で俺ら異世界いるの?」
「あー、そ、それはですねぇ。うーん、どこから説明するべきなのか。そもそもどこまで覚えてます?」
「お前がなんかダークサイドに落ちたあたりから後の記憶が無いな」
「いや、別に私ダークサイドになんか落ちてませんよ!?」
「いや、あれは完全にダークサイドだったろ。目からハイライト消えてたし」
「あ、あれはせんぱいが変なこと言ったからですよ。もう、だいぶ落ち着いたので大丈夫です。見苦しい姿を見せてすいませんでした。」
「何が大丈夫なのかは分からんが落ち着いたならとりあえずいいか。」
あの時のこいつはマジで怖かったからな。普段のいい子に戻ってとりあえずよかった。てか、こいつヤンデレだったんだな。体験するとここまで恐ろしいものだったとは。
「じゃあ、私がせんぱいを気絶させてからここまでの出来事が全くわからないんですね?」
こいつ今僕のことを気絶させたって言ったか?恐ろしすぎだろ。何で年上の男を気絶させられるんだよ。
「さらっとヤバめなことを言ってたけどまあ、いいだろう。そこから話して。」
「しょうがないですね。特別ですよ!」
お前が悪いんだろ!と言いたい気持ちを抑えてとりあえず話を聞くことを優先にした。
「せんぱいに変なことを言われて私はとても動揺してしまいました。そこで私はせんぱいと一緒になるために最後のアタックをしました。」
絶対こいつのアタックって言葉の後ろに(物理)ってついてるよ。てか、一緒になるってなんだよ。聞くのは怖いからやめておこう。
「ちょっとせんぱい?ちゃんと聞いてますかー?」
とても平常心で聞ける内容ではないだろうと思いながら僕は彼女の話に耳を傾けた。
もしかして短いですかね?まあ、いっか!