ねた、に〜彼×彼女すぴんおふ。
題名おもいつかない。
あき、という格好いい子がいた。一目惚れだった。
背が高くて、顔が中性的で、左目下の泣きボクロがまた色っぽいの。
あたし、押しが強くて。
押しまくったんだよねぇ。
無駄だったけど。
彼女じゃないけど、まとわりついている女がいるのは知ってた。彼女と周囲に思わせてる、猫を何十匹もかぶった女狐。
病んでるな、って思った。
彼に悪影響だ、って思った。
で、あたし熱血で。
今思い出せば、あのときの行動を止めたくてしかたがなくなる。
あきくんに、あの女狐の正体を教えようとして。
やられる、って身の危険感じたわよ〜。
だから、逃げた。
命の危険感じたから。
キラキラ光る台所の凶器を持ってね、追いかけてくるの。しかもうまく隠して。だから、回りも気づかない。
あたしは、交番にいこうと急いで、近道を使った。
で、ねー?
神社の林をつっきったの。ほら、近いから。ショートカット。
で、助かりたいあたしは、鈴をじゃらんじゃらんならして、手を叩いて、お願いしたの。助けてくださいって。
でも、ねー?
それがいけなかったのよ。
……トリップての?神隠しての?
目をつぶってお願いしたのよね。で、まぶた越しにわかるくらいに、ぺかーってまわりが明るくなって。
で、ね。
目を開けたらさ〜、ここどこよ的な。
真っ赤な鳥居が延々と続く場所にいて。仕方なく歩いて、で。
平安みたいな平屋だてのおっきなお屋敷の庭に出て。
そして、会ったの。おきつねさまに。
白銀の美しい獣耳を、白銀の頭部から生やして、腰の下辺りから生えてるのは、何本にも別れた白銀のふさふさもふもふ尻尾。
で、ね。
あたし、願いを叶える代わりに嫁になれっていわれて〜。
いま、神様のお嫁さまやってます、まる。
企画作品、彼×彼女すぴんおふ。彼×彼女について、詳しくは彼×彼女を読んでください。読まなくてもわかりますけれども。
短編で企画作品だから、下手に番外編設置できずこちらに。