#41 兄妹(敦彦)
日曜日――予想していなかった形で、約束の日を迎えることとなった。
昨夜、いつまで経っても寝つけなかったので、しばらく起きていることにした。集中力を欠いたまま宿題に着手したり、ぼんやりとテレビを観たりとしていた。沙夜も僕と同様に眠れないようだったが、夜中の三時くらいになったとき、電源が切れたように眠っていた。僕も少しくらいはむりやりにでも寝ておかなければと、半ば義務的に毛布に包まってみると、精神的な疲れがよほどあったのか、あっさりと眠りにつけた。
朝日がのぼった六時半、僕の睡眠を妨げたのは、奇跡的なまでに寝相の悪い沙夜の足でも、携帯のアラームでも、時計の電子音でもなかった。鬼気迫ったアネモネの声だった。
――しまったッ! 間宵がいないッ!
はじめは夢の中の登場人物が訴えているのかと思った。現実の声だと判断に至り、言葉の意味を把握して飛び起きた。ドアを開けた姿勢のまま、返答を待つアネモネに詰めよる。
「ど、どういうことだ!」
「事情はわからない。だが、間宵の部屋、この家の中、探してみたがどこにもいなかった。すまん……。俺がうかつだった……。間宵を見張っているべきだった。まさか夜間に抜け出すなんて思ってもみなかった」
「いや、お前のせいじゃない」
アネモネが気がつかなかったのにも無理もない。普段通り屋根の上にいたのだろう。大榎の屋敷まで悟られずに間宵をつれていくというのが約束だった。だから、アネモネが間宵の部屋に居続けたり、ずっと覗き見ているというような、普段と違った不可解な行動を取るわけにもいくまい。
「……たく、なにやってんだ、あいつ。なんでこんな日に限って……」
「そんなことをいっている場合ではありません!」沙夜がベッドの上から声をかける。起きたばかりにしては明晰な声色だったので、きっと僕より早い時間に起きていたのだろうという想像がついた。「アネモネさんを疑うわけではありませんが、間宵さんの部屋を確認しておきましょう!」
「あ、ああ……!」
心強い沙夜の言葉に背中を押されるようにして、僕らは間宵の部屋の前に立った。切羽詰まったアネモネの声色から虚言でないことはたしかだったが、一応間宵の部屋のドアをノックしてみる。彼女の部屋のドアにかけられたプレートは裏返っていた。『就寝中』となっている。声をかけてから部屋に入ってみたが、ベッドに敷かれたシーツが乱れているだけで、やはり間宵の姿はなかった。あくまでも概念的な表現だが、この部屋から間宵の体温が感じられない。
「あいつ……どこ行ったんだよ……」
間宵のプレートを見て、僕はなんとなく――、本当になんとなく――、視線を背後までずらして、自室のプレートを見た。僕の部屋のプレートも裏返っていた。そこにはなにも書かれていないはずだった。――それなのに――。汗が流れる。無地だったはずのプレートの裏面に、僕の字とは比べものにならないほどの達筆な文字が書かれていた。明確な恐怖が僕の身に襲った。
――ごめんね。
僕は激しく混乱する。
ごめんねってどういうことだ?
もう、今日ですべてを終わらせようとしているのか?
まさか。そんなこと……。まさか……。
「ご主人様!」沙夜の言葉で我に返る。「なにをしているんです! 手分けして間宵さんを探しに行きましょう!」
「ああ!」ここはまとまって行動するよりも、役割を分担した方がいい。「沙夜は……家の周りを探してくれ! アネモネは部屋を出て右の……大通りに面した道を! 僕は住宅が並ぶ町中を探す! 一時間経ったら、仮に見つかってなくても家の前に戻ってきてくれ! そこで落ち合おう!」
「わかりました!」「了解した!」僕の指示を受けたアネモネは、窓から飛び降り歩道に足をつけると、即座に走り去っていった。彼のような超人的なことができない僕と沙夜は、黙々と階段をおりていく。
リビングには武史さんがすでにいた。ソファーに腰をおろして、新聞をめくっている。彼に間宵のことを訊いてみたが、「まだ寝ているんじゃないのか?」といった。間宵の行方を知らないようだった。僕は寝巻きのまま家を飛び出し、無言で頷き合ったあと沙夜と別れ、間宵を探し始めた。そうして入りくんだ町中を走る。
前にもこんなことがあった。あの日は寒い夜だった。沙夜が居なくなった時も、こうしてがむしゃらになって走った。もちろん、思い出に浸っている場合ではない。
そうだ……。沙夜の時のことを思い出し、ただ闇雲に走り回っていても仕方がないと、僕は足を止めた。こういう時は、奈緒がアドバイスしてくれたように、「思い出の場所」をあたるのが一番だったはずだ。思い出の場所……。必死で巡らせたが、具体的な場所が思い至らなかった。考えれば考えるほど、兄としての無力感を味わうばかり――。
そもそも、沙夜の時とは違って、間宵は人間だ。移動手段は徒歩とは限らない。電車に乗れるし、知り合いの家に隠れることだってできる、行こうと思えばどこへでもいける人間だ。それに間宵が家を出てから時間がどれだけ経っているのかも想定できない。始発便で遠出したとなれば、もう追いつくことはできないはずだ。
――電車? 朦朧とする思考のなかで、うっすら思いだされたのは、僕と間宵と奈緒、よく三人で日暮れまで遊んでいた駐輪場だった。公園のないこの町で、駅前にある駐輪場だけが僕らの唯一の遊び場だった。当時の思い出が僕の記憶にも残っている。帰りたくないとぐずねる間宵の手を引いた、あの日の光景が……。可能性は低い。けれど行ってみる価値はある。
目的地を定めた僕は必死で走った。走りながらカメラ屋の屋根に設えられた大きな時計を見る、時刻はまだ七時十分。朝だからか、通行する人の数は少ない。犬を散歩させている人のリールリードにひっかかりそうになりながらも、全速力で走った。そうして着いた駅前の駐輪場。その近場に設置された自動販売機の前、そこに――うつむく間宵を見つけた。切れた息を整えながら、僕は声を絞りだした。
「……おいッ! なにやってんだよ、間宵ッ!」
声がやや刺々しかったかもしれない。間宵がこちらへ振り向く。突然呼びかけられ驚いたのか、彼女は半歩後ずさっていた。
「お、お兄ちゃん……?」
間宵はずっと荒い呼吸を繰り返していた。妖力が不足しているのか、足取りがふらふらだ。彼女の身体はとうに限界を迎えているように見えた。平静を装っていた昨日の表情とはまるで別人だった。そんな妹の辛そうな顔を見ていられず、僕は地面の方へ一度、視線をそらした。心の整理を終えてから、ゆっくりと間宵に視線を戻す。そこで――僕は見たものが信じられずに目を疑ってしまった。間宵は――。顔色が悪く、息遣いが荒い。なのに――それでも、間宵は――
――呼吸を整え、背筋を張り、震える足腰を無理に動かし、そして――笑った。
つらそうに――苦しそうに――笑った。
なんだよ――なんなんだよ――お前――。
「あはは、なによ、その顔。なんか必死だね。っていうかさ、どうしてここにきたの?」その態度は白々しく、あたかも平常心を偽っている、そんな作られた表情だった。「やだなぁ、はは。そんなにわたしがいなくなったことが心配だった? 散歩だよ、散歩。ほら、こっち帰ってきてから、まだゆっくりと町並みを見てないなあとか思って……なんか、怖い顔してない? あはは、そっか、お兄ちゃん、朝はとくに機嫌悪いもんね」
もう――やめろよ。
間宵に事情を伝えないこと。憑きもの落としの儀式をするために厳守しなければならないと、大榎との約束があったが、僕は止むを得ず放棄することにした。間宵の身になにが起きて、どうして苦しんでいるのか、僕の知っている全てを聞かせることにしたのだ。そうでもしなければ、間宵の命を救うことができても、妹の心が救われない。取り返しのつかないことになる。そんな気がしたから――。
「……アネモネ、から……全部、聞いた」
その言葉を聞き取ると、間宵は目を見開いた。しかし、あくまでも驚きの表情は一瞬に過ぎず、次の間には表情を綻ばせていた。
「……そっか。あのばか、約束破ったんだ」
なんで笑っているんだ――。
「……どうして僕になにもいわなかったんだ!」語調を強くし、僕がそういうと間宵は押し黙った。続けて怒鳴りつける。叫んでいたって現状はどうにもならない。わかっている。「なんで相談してくれなかったんだよッ! あのメッセージはなんだよ! あんな回りくどい方法とって、くだらないことばっかして、見栄ばっか張って、お前ばかだろ! 勉強はできるけど、大ばかだろッ! 苦しい目にあっていたなら、どうして僕にいってくれなかったんだ!」
「そんなの……。いえるわけないじゃん……」
そっと間宵の気持ちを想像する。死の宣告を受けたあとの三ヶ月を生き抜いた。死ぬとわかっているのに、生に執着するのでもなく、ただ自分の信念を貫くためだけに生き続けた。寂しかったに違いない。つらかったに違いない。きっと、常人ならば耐えられない。間宵の気持ちを考えただけで、張り裂けんばかりに胸が痛い。
「……だいたいさー、どうしてお兄ちゃんにいわなくちゃいけないの?」
さも当然のことだというように、間宵は音を立てて笑った。そんな言葉が返ってくるだなんて想定してなかった。だから、僕はしばらく当惑させられて、なかなか言葉を紡ぎ出すことができずにいた。
「どうして……ってお前……」やっと発することができた声は、日照りにさらされたように乾き切っている。「僕たちは……兄妹……だろ」
兄妹という言葉を吐いた時、僕の唇が震えた。
兄妹という言葉を聞きとった時、間宵の肩が震えた。
「……だったらさ、なんていえばよかったのよ」間宵が苛立たしげにいう。「もうすぐわたしは死ぬから、笑って見届けてね、なんて気の利いたこといえると思う? つらいし寂しいから助けてくれ、なんていえると思うの? わたしは嫌なのよ、お兄ちゃんに心配されるのも、同情されるのも……。わたしは……お兄ちゃんに関わって欲しくないの!」
間宵はうつむいて、唇を硬く結ぶ。
僕は見知らぬ世界に放り出されたような、心もとない気持ちになった。不意に周りのことが気になり、駅前あたりを見渡した。時間帯のせいかたくさんの人々がいた。けれど行き交う人々は、僕らの存在など認識していないかのように駅へ吸い込まれていく。まるで、僕らは生と死の狭間にできあがった切り取られた空間にいる、そんな気を催した。駐輪場の景色が傾いて見えるのは、精神的な作用によるものだろう。
心神が喪失する寸前の僕を上目遣いで間宵がにらむ。
「わたしね、どうにかして伝えようと思ってさ、日本帰ってきてからずっと、言葉探したんだよ。でも見つからなかった……」僕の方へ一歩分の距離を詰めた。「ふざけないで……。ふざけないでよッ! 今さらなに! 今まで散々、放ったらかしにしておいて、今さら兄貴面するつもり! 遅いのよ! もう! 遅いんだよ!」
パニックを起こしたように間宵は頭を何度も振った。その拍子に首にぶら下げていた桃色のヘッドホンが、音を立てて地面に落下した。
「わたしは孤独だったの! お父さんとお母さんが死んじゃってから、ずっと……ずっとよッ! お父さんとお母さんが死んじゃった日から、ずっと“見えるもの”に怯えながら、それでも前を向いていようって思ったの。お兄ちゃんがそんなだから、わたしだけでも、しっかりしようって誓ったのッ!」
たしかに、妹の気持ちなんて考えずに僕はこれまでの人生を過ごしてきた。幼少のころは違ったように思うけれど、意識して間宵を遠ざけていたことは否定できない。まるでそれが正しいことだと思い込むようにして目を背けてきた。事実であると認めている。当時のことを反省している。だからこそ、面と向かっていわれたくのない言葉だった。僕は罪悪感に心を支配され、自分を失ってしまいそうになる。
「だからね、構わないのよ。死んだって平気……。今までだって、ずっと無理してきたんだから。むしろ、清々しいかもね」
「おい、ばかいうなよ……! お前が死んだら……」
僕が言葉をいい切る前に、間宵が金切り声をあげた。
「うるさいッ! 黙ってよッ! お前が死んだら自分がつらいなんていわないでッ! わたしの気持ち――」妹は涙ぐみながら、鋭く怒鳴った。「――わたしの気持ちなんにも知らないくせにッ!」
僕は息を呑んだ。呑み込んだその息は鼓膜を揺らすほど、重たく喉を通った。彼女の迫力に怖じけて身体に緊張が走ったわけではなく、強いてこの感情を現存する言葉に分類するならば、恐怖や悲哀ではない、きっと“不安”と呼ぶのだろう。どくどくと高鳴る鼓動の音が、僕に決断を迫る。わかっているのか。間宵の気持ち。僕は――、本当に――。
「お前の気持ち……」
ここで返答を誤れば、どうしようもなくなる。これから先、立ちいかなくなる。僕は本当に間宵の気持ちが――。わかるのか。わかるのだろうか。こんな僕に……。ずっと死に怯え続けてきた、彼女の気持ちが……。残酷な目に遭いつつも、何事もなかったふりをし続けてきた、少女の気持ちが……。
……いや、違う。そうじゃない。
「ふざけんな……」僕は乾いた言葉をもらした。「黙ってたら、なにもわかるわけないだろ……」僕は結局、少年漫画の主人公のようなセリフを吐き捨てた。「お前が……強がって、偽って、そんなさ……そんな無理してまで嘘までつかれたら、僕は見失うんだ。わからないんだよ……お前がそうしてると」
勇ましく、それでいて、弱く根拠のない、薄っぺらいセリフだ。でも、いわないよりもずっといい。結局、人が人に思いを伝える手段は言葉しかない。結局、ありきたりな言葉に頼るほか手段はないのだ。
「僕は変わったんだ! だから本当に助けたいと思った! 僕はお前を助けたいッ! 大切だと思うから助けたいんだッ!」僕がまくしたてると、間宵は静かになった。僕の口からすがるような声が出る。「なあ、教えてくれよ……お前の気持ち……。お前、本当にそれでいいのかよ、なあ。……お前はどうしたいんだよ」
「うっさいなッ! 今さら遅いの! 遅いのよ、遅すぎるの!」
「遅くなんてないだろ!」僕は両肩を強くつかんで、顔を背けようとする間宵と無理に視線を合わせた。「まだなんとかしてやれるんだ。お前のためにアネモネも沙夜も……協力してくれるといってくれた。お前のために命を張ってくれるといってくれた。だから、あとはお前次第なんだよ」
そのまま彼女の両手を握った。その両手はとても冷たかった。僕を見て間宵は躊躇した。僕は向き合う。今までずっと背け続けてきた妹の顔と向き合った。間宵の黒目が揺れる。彼女は、白状するような口調でいった。
「……わたしはね、お兄ちゃんが変わったことが悲しかった……」
「悲し……かった……?」
「なんで今さらなの……? どうして今さらになってわたしの覚悟をめちゃくちゃにするの……? なんでせっかく決心したわたしの心を乱すのよ……」
「心を乱すって……。なんだよ……」
「最後って決めてたのに、最期に一度会うだけのつもりだったのに……。そんなさ……。優しくなったとか……。いわないでよ」言葉尻が震えている。「……ばかじゃん。……ばかだよ。たしかに、色々変わったよ、お兄ちゃんは……。気がついてるだろうけど、全部、沙夜ちゃんのおかげなんだよ」
「そう……なんだろうな……」
「ばかみたい……」
「ばかなんだよ……僕は……。学業優秀なお前と違って……」
「ふざけないでよ! 割り切ってたのに! あとは潔く受け入れようと思ってたのに! ばかッ! ばかばかばかッ!」暴言とも呼べない雑多な言葉を吐き出しながら、僕の胸板を力なく叩きつける間宵。しんと静まり返り、ふと動きを止めた。「変わったとか、ほんとにばかじゃん……。だってさ、だってね……、今さら……。そんなことされちゃうとさ……。もっと……」
それは――いつも強情で、強気で強がりな、人一倍自尊心の強い、そんな妹の声とは思えないほど、か細い声だった。
「…………もっと生きたくなっちゃうじゃん……」
彼女の顔から目を逸らすことなく、静かに納得した。……そうか。やっとわかった。彼女の怒りに脈絡はあった。今という今まで、ずっとわからずにいたけれど、“きっかけ”はあった。プライベートを干渉されたから怒ったわけではなかった。だから――彼女は“怒った”んだ。
――『お前、将来学者にでもなるつもりなのかよ』
――『ほら、お前もこいつみたいに将来のことを考えておいた方がいいぞ』
――『なんだよ、もったいない。せっかくアメリカに行ったんだから、なにかしら……』
僕が“将来のこと”を話した時に……。
――『今はもう、昔の僕じゃない。だから、ほ、ほら、これからは大事にするから……』
――『これからはってなにッ!? そんなの、勝手すぎるじゃない! わたしの気持ちなにも知らないくせにッ!』
僕が変わったから――。もう時期に死んでしまうというのに、僕が変わってしまったから――。だから、間宵は現実から嫌な未練を発散させるように、怒鳴り散らした。当たり散らした。あの日流した、唐突な涙の意味も、理由も全てわかった。
僕は目前にたたずむ強がりな間宵の姿を見る。妹の気持ちは、なんとなく伝わった。間宵は生への未練を捨ててはいなかった。彼女は心では未だに望んでいるはずだ。それでも、はっきりとした言葉が欲しくて、僕は再度問いかけた。
「……聞かせてくれ、間宵。お前はどうしたい?」
「わたしは…………」
彼女の眸からこぼれた涙が頬を伝って、乾ききったコンクリートにこぼれ落ちる。
「生き……たいよ……」
涙とともに、あふれ出す。間宵の、僕の妹の――“ホンモノの思い”が――。
「……嫌だよ、死にたくないよ。……助けてよぉ、お兄ちゃん……」
かすれた声色だった。そして大量の涙が流れる。今まで溜まり続けてきた苦しみが浄化していくように――。心身を蝕み続けていた憑きものが落ちていくように――。
無理することをやめ、崩れ落ちそうになる間宵の身体を僕はしっかり抱きかかえた。間宵の鼓動を腕の中で感じる。そうして心に広がっていく安寧と秩序。僕らは兄妹であるのにもかかわらず、それぞれが違う生き方をしてきた。背反した心と身体。ばらばらの思考や言葉や感受性。行き違った理想や過去や現実。それでも――だからこそ――兄妹である僕らの、たしかな繋がりを感じた。
嗚咽をもらして泣きじゃくる間宵の背中を優しくさすった。強情で、強気で強がりな、兄の尊厳など気にもせず、どんどん先に進もうとする間宵の身体は、僕が思っていたよりもずっと小さかった。だから――。
「僕に任せろ」
だから、護ろうと思う。
――護りたいと思う。
次回 ▷ 日時は未定(早ければ、明日か明後日)
9幕 兄妹の噺 終
10幕 死闘の噺 続
いろいろと伏線を回収する話でした。残り二幕。




