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第11話 甘党。
「へえ、ヘイロンは甘党なんだ。」
グラスごと新しくしたシャンパンを飲みながら、カミーユがヘイロン様を覗き込んでいる。マダムの胸越しに。
ヘイロンはプチケーキをあれこれ美味しそうに食べていた。美味しいよね?ここのお菓子。
「あ?ああ…。」
「ぷぷぷっ、イメージと違うけどね。」
カミーユ?
あなた、社交のお勉強はしたわよね??
まあ…グラスの扱いは綺麗だわ。でも、飲み過ぎよ!!
「それでね…。」
マダムがカミーユの口を拭いてあげながら、微笑む。
「そんなことがあってね、王太子妃付きの近衛も足りないらしいの。困りましたよね?近衛騎士を2人、大至急探してほしいらしいの、大臣直々のお願いで。」
「近衛なんか、沢山いるでしょう?」
「それがねえ…王太子妃のご希望で、見目麗しい男の子限定なものだから、なかなか難しいらしくてね?今までの子たちは、退役させられて精神病院におくられたわ。」
「・・・・・」
「見目麗しい近衛騎士を2名ねえ…。」
「うふふっ。そうなの。《《見目麗しい男の子、二人》》。大臣に直々に頼まれていてねえ…困りましたわ。」
たいして困ってもいない顔で、マダムが微笑む。
何だろう…。少し寒気がする。




