悪魔がウチにおりまして・79
ウチには悪魔がいる。
意外と頭のいい、悪魔が。
「…来る!」
何やら頭に電気の走るエフェクトが見えそうな鋭さで首を持ち上げる悪魔。
そんなアニメみたいなこと…。
「メノー。メリクリー」
有ったわ。
瞬間畳に逃げ込もうとする悪魔。
「大丈夫よ、別にアンタたちに用はないから」
その言葉で胸を撫で下ろしながら再びあぐらを掻いてエクレアを食む悪魔…信用するんだ。
「お姉、いきなりどうしたの?お姉の分のエクレア、無いよ?」
「滅多に来ない姉を食いしん坊キャラにしないでくれる?」
苦笑いを浮かべるお姉だったが、仕方ないでしょう。
この日の唐突な来客はサンタだけで充分…もしかして、ミセスサンタ?
「期待に添えそうにないんだけど。いい知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」
そういうとお姉は紙の束をばさりとちゃぶ台に置く。
一番上の紙には「機密」という文字がスタンプされており、それだけで察するには充分であった。
「ごめんなさい」
「どっちがいいの?」
一切目が笑ってないのです、怖いのです。
心の中にイマジナリー悪魔が出てきている気がするがそんな余裕はない。
その証拠に悪魔が背を向けながらエクレアをむぐむぐしているフリをしている。
もう食べ切っているのはお見通しだぞ!
「…じゃあいい知らせから」
「アンタってことはバレてない」
それ位でいい知らせってことよね?
「悪いほうは…?」
「とりあえず、出てきなさい」
そういうと畳に手を突っ込み、紙コップを耳にあてた羊が引っ張り出される。
「いたた…。暴力行為は品格を下げる行為かと!」
「焼くぞ、ジンギスカン。アンタの持ち出した骨とう品で今も困ってる。挽回の機会をやることに感謝しろ」
マジ切れじゃないですか。
それくらいマズイ状態ってこと。
「役者もそろったので、悪い報告。次元裂けちゃった」
空気が凍った。
その原因って、あのツボ抜けるためよね?
「とりあえず、後始末しに行くから。来てくれるよね?」
逃がす気がないのに質問するのは犯罪だと思います!
次回!
塞げ!次元の割れ目!
…行きたくなーい!!!




