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悪魔がウチにおりまして・553

道にはハチがいる。

今回は初回から八の字飛行です。


「ニンゲン、ボク何もしてないです」

「大丈夫、私もしてない」

ハチも春先で気が立っているんだろうね。

「ほら、悪魔、刺されて。その間に逃げるから」

「ニンゲン!?自分のことだけですか!……あ」

悪魔が声をあげるとハチ目掛けてカラスが突撃。

なんか見たような光景でハチは消えていった。

「カラスさーん!ありがとですー!」

悪魔が手を助けてくれたカラスに手を振る。

電線から見下ろすカラスが悪魔をジッと見ている。

悪魔の手には時季外れの焼き芋。

あとはおわかりでしょう。

悪魔の相手がカラスに変わっただけです。

「ニンゲン!カラスは!ハチより!強いです!」

さっき食べてたもんね、知ってる知ってる。

「狙ってるの焼き芋なんだから投げちゃえば?」

「そんな!この季節にこの焼き芋買うの、どれだけ苦労すると思ってます!カラスだけに!」

…………あぁ、クロウ。わかりづらいボケはなぁ。

「それに知ってますか。カラスって食べ物関係なく襲って来るです。巣が近いとガーンって!」

そんなことを言っている悪魔の頭にダイレクトアタック!

悪魔は30のダメージ!

「にゃぴー!?頃す!ヤる!ニンゲン!マシンガンを持って来るですー!」

持ってないよー、ここ日本だものー。

「なら竹ヤリで良いのです!このひと槍に!すべてを賭けーる!」

たぎってますなぁ。

「ぁほー、ぅあほー」

「ニンゲン!?アホって言われてます!黙っていられますか!」

鳥の鳴き声に目くじら立てないのー。

私座るよー、終わったら教えてね。

「この益鳥め!我がムラマサのサビにしてくれようぞ!」

だったら戦っちゃダメでしょうに。

けけけっと鳴いていたカラスが目を見開き震えている。

なんだなんだ?

「おや、ミミ殿いきり立って品が無い」

そこに歩いてきたのはスッとしたイケメン。

……コレ、狐か!?

「ええい、止めてくれるな、権之助!我は憎き仇を取るのじゃ!」

悪魔はキャラに帰ってくるように連絡入れなさい。

「あぁ、カラスですか。……めっ!」

その瞬間カラスはギャーギャー騒ぎながら飛んで行ってしまった。

「……ごんちゃん、なんかやべえです」

「そんなことはありません。ただカラスはこちらの領分ですので」


ウチにはやべえのがいる。

カラスを微笑みで追い払うイケメンが。

「謂われない中傷です」

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