表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
514/1160

悪魔がウチにおりまして・503

ウチには悪魔がいる。

普段3合コメを食べる悪魔が。


「ごちそうさまです」

悪魔はかちゃりと箸を置く。

「ミミ殿まだ2杯ではありませんか」

「食欲が無くて……」

充分なんだけど、普段からくらべたら、まぁね。

「悪魔、そんなに食欲無いなら言ってよ」

「ニンゲン、心配をかけて……」

「ご飯、明日アンタの分だからね」

悪魔、泣き始めてるけど、間違ってないよね。

「ニンゲン殿にヒトの心が無いのは今更ですが、食欲が無いのはきになります」

なんかあからさまにディスられてるんだけど!?

「実はですね……ほわんほわんほわん……」

自分で回想っぽい音楽口にしてるし。

「きょーボクはのんびりとお散歩をしてたです。街を歩いていると美味しそうな匂いが。おや!こんなところにたい焼き屋さんができているじゃありませんか!」

「食べ過ぎだったらしばく」

「ニンゲン!今日は眠いのでもう寝ます!」

「待てい」

逃げ出そうとする悪魔の首根っこを掴んで持ち上げる。

「ニンゲン殿。ミミ殿を片手で持ち上げるのはニンゲン辞めてます」

黙りなさい。コイツ、自分で浮いてるから辞めてません。

「悪魔、ご飯が食べられなくなるほどたい焼き食べたの?」

「め、めぇ」

お前は羊じゃない、悪魔だ。

「何匹食べたのか言ってごらん」

「15匹……」

それだけ食べればお腹いっぱいに……じゃないな。

「悪魔、今度は目を合わせて、正直に、言ってごらんなさい?」

「……53匹」

トリプルスコア以上じゃないか!

「さぁ、ミミ殿!そのたい焼き屋さんの場所を吐くのです!ニンゲンのご飯を我慢できなくなるくらいの美味ちさ、見過ごせません!」

もしかしてこいつらの中で私のご飯の評価、とても高いのだろうか。

「ダメなのですー!たい焼きは、たい焼きはボクのものなのですー!」


ウチには悪魔がいる。

「余ったおコメ、おはぎにしようかな」

「ボクが責任もって」「ミミ殿はたい焼きで充分です!」

埃立つから暴れないでねー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ