悪魔がウチにおりまして・46
私は異世界に居る。
…気軽すぎる?気にしてはいけません。
「タンク3号、また遊ぼうねー」
戻った!?
悪魔は連れていたザリガニを川に放つと手を振る。
ザリガニは振り返ってハサミを振っているあたり、悪魔のことを気に入ったようだ。
この世界の生き物、頭良くない?
「ちかし宿主殿、いきなりかか様に会いたいとはいかがなさいまちた?」
道中、ザリガニを返すと言いながらも狐の親、白狐に会いたいと申し出ておいた。
ザリガニにうぱが見えたのだ。
白狐なら、絶対に何か知っている。
ていうか、知っててください。
で、目下最大不思議生物のうぱは何をしているかというと、大興奮して暴れてます。
太鼓橋の上を滑り台したり、そこから飛び降りて3秒で戻ってきたり。
元々飛べるから落ちることはないのを忘れて身を乗り出した心配を返してほしい。
この子はいつも笑ってる。
さすがにザリガニに追いかけられた時には涙目だったけど、それでもここに来るまでには打ち解けていた様子だった。
いつも楽しそうにしている。
見える者とは遊び、見えない者にも絡んでくる。
歩いていて、狐の世界の者にも見える存在がほとんどいないことがわかる。
誰とも目線が合っていない。
手を振って、無視されても「そっかー」という感じでケロッとしている。
だからだろうか。
私にはいちいち振り返って反応するのは。
白狐の社に着くまでに、うぱを見える存在は居なかった。
あのザリガニ、何者だ?
椅子は3つ。
私、悪魔、クモの分だろう。
やはりうぱは見えないようだ。
仕方ないなぁとばかりにうぱは私の頭を陣取っている。
結構重い。
「今日は珍しいですね、うわぉ」
社の中央、白狐が煙と共に現れる。
うわぉ言いましたよ?
「なるほど。とんでもない者に好かれていますね」
「見えるんですね?よかった。この子、何なんですか?」
「あなたのきょうだいですよ」
…ウーパールーパーですよ!?
えっと、ごめん。
訳がわからないです。




