悪魔がウチにおりまして・386
ウチには悪魔がいる。
そろそろ新しいツッコミ要員が欲しくなる悪魔が。
「ニンゲン、コレ捨てるの何曜日です?」
悪魔が小さい箱を見せてくる。
このパターン、嫌な予感しかしません。
「近付けないで。先に聞くけど、それ何?」
「見ての通り、空箱です。ほら」
悪魔はパカっと箱を開く。
確かに空っぽうの箱である。
しかし怪しい。距離は保っていこう。
「材質は」
「たぶん金属?」
金属なら燃えないゴミだから、火曜日だった気がする。
昨日じゃん。
「一週間待ちだね」
「えー?ニンゲンの力で時を戻してくださいよー」
しれっとできるわけないことをさせようとするんじゃない。
「ところでさ、それ怪しくない?前ヤバいモノ捨てようとして怒られたでしょ?」
たしか、カエル退治に使える武器だったか。
「今回は大丈夫です、ちゃんとゴミになったので」
……ゴミに、なった?
「査問会を開きます」
「議長、会の開催理由について異議を」
「却下です」
言葉の途中で却下された悪魔は「みー」と鳴きながら正座する。
「まず、この箱ですが」
「ゴミです」
「発言は手を上げるように」
しゅぴっと手を上げる悪魔。
「この箱の危険性を審議します」
「手を上げました」
「この箱は元々どのような用途でしたか」
「さっき手を挙げたのに無視したので黙秘権を」
「今夜、から揚げはおあずけに」
「大切な物をしまっておくためと言ってましたぁ!」
から揚げに感謝します。
「大切な物?何よ?」
「知らないのですー。昔に空箱だけもらって。この前までクッキー入れてたんですけど」
そんな箱に食べ物入れてたの?
「……ならまぁ、捨てるか。ちなみに誰からもらったの?」
この質問、余計だったなー。今にして思うとね。
「確か、パンドラちゃんです」
………………うん。
聞かなかったことにしよう。
ウチには聖遺物があった。
「それくらいの小さいものならコンビニのゴミ箱でもいいんじゃない?」
「ダメですよー。家庭ごみを持ち込んだらー」
なんでこういう時に真面目なんだよ!




