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悪魔がウチにおりまして・285

ウチには悪魔がいない。

同窓会で泊りがけです。


「しかし、狐ちゃんも悪魔と同級生だったのね」

悪魔がいないので狐とふたりの夜。

クモとうぱがいる?喋れないのでノーカンです。

「え?それがちはあちらの学校には通っておりませんが」

「さっき、北京ダックが同窓会の招待状持ってきたからてっきり」

狐、苦虫を噛み潰したような顔になる。

宿主やどぬち殿、今までなぜ祟りを受けて来なかったのですか?」

その質問もおかしいでしょうよ。

「なんか料理の名前だったでしょ、あのアヒル」

「友だちを料理扱いされると虚ちいものです」

狐は手を合わせて祈っていた。

「で、学校違うのになんで同窓会?」

さっき気になったことに戻す。

「それはですねっ!」

畳をひっくり返し出てきた羊。

蓋をする私。

畳の中から「なーぜー。なーぜー」といううめき声が聞こえる。

うるさいので畳を開けて羊を中に入れる。

後ろに神ちゃんもついてきた。

「オーナー!私が説明しても!?」

羊は張り切って狐に尋ねる。

鼻と鼻がくっつきそうなくらいの近さで迫ったらそりゃ頷くでしょうよ。

「実はですね、こちらの同窓会っていうのは生まれた場所に寄るのです!」

「それの方が無理ない?」

悪魔と狐とアヒルが同じ場所生まれ?

「それはねー。生まれてくる場所はかなり限られるんだよー」

冷凍庫を勝手に開けている神ちゃん。

それ!私のアイス!

「そういう意味では人の世界で生まれれば全員同窓ってことに……聞いてる?」

アイスー……。

「ニンゲンさん、後で買ってきてあげますから」

牛がどっからか湧いてきた。

「うしうし、タイミングいいわねぇ」

神ちゃん、アイスをはみはみしながら牛のタイミングの良さに感心している。

「メノ、なんか食いしん坊キャラになったわねぇ」

セットで現れるお姉。

……本当に結婚してないよね?

「だから、悪魔と神と仏が同窓でも問題ないの、おわかり?」

「えっと、生まれた病院が同じってことでいい?」

羊が頷く。

「その理解で問題ありませんね」


みんなでアイスを食べている。

牛、全員分のアイスを買ってくる太っ腹であった。

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