表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/1150

悪魔がウチにおりまして・204

ウチには小動物がたくさんいる。

今日、やさぐれたのはどいつだ!


それがち、最近影が薄くないでしょうか」

皆でお昼を食べている最中、狐がふとつぶやく。

とりあえず、口から垂れているおそばをすすりなさい。

「ごんちゃんが?そんなことあるわけないじゃないですかー」

悪魔はずずっと汁をすすりながら答える。

そうだよー、あんたが影薄いなら喋れないクモやうぱ、どうすんのよ。

ちなみに2匹、熱いそばは苦手のようでつけそばです。

「そうでしょうか。きゃらくたーが弱くありませんか」

狐、神さま系、地主、ビルオーナー。

これだけ属性あってキャラが弱いって言ったら私なんて雑草よ、雑草。

「くちゅん」

「ニンゲン、遅い花粉症ですかー?」

なんだよ、それ。

悪魔がティッシュを箱ごとよこしてくれた。

ありがたくちーんします。

「周りにはミミ殿や、ヤギ殿。最近は兎田殿など、濃いきゃらくたーの方々が溢れています。このままではそれがちは皆に忘れ去られ、権能が落ちてちまいます」

なんでも、神さま系の力の源は信仰によるもので、人から敬われたりしてもらうと成長に繋がり、忘れ去られるとひっそりしていくらしい。

アイドルみたいだな、神さま。

「呼んだー?」

洋が違う神ちゃん登場。

この子、敬って貰えているのだろうか。

西にちの神はちょっと仕組しくみが違うのです」

よかったね、神ちゃん。

「メノメノ、私もおそばー。食べられないと、無礼な気配で暴れるかもー」

あっさり脅迫をするんじゃない。

羊の分、あげちゃいますか。

そばをすすっていた悪魔がカッと目を開きサッシを開けた。

このパターンは。

予想通り飛んできた矢をハシっと掴んで汗をぬぐう。

ええい、カカト落とし!

「に、ニンゲン!これはヤギさんじゃないのです!飛んでくる気配を悟っただけなのです!」

疑わしきは罰せよ、以前やっただけでギルティです。

しかし、その結わえ付けられた紙に反応したのは狐。

「……こ、これはかか様からの文!」

ごんちゃんママ、危ないことはご遠慮いただきたい。

「珍しいわね、なんて?」

そういえば4か月くらい会ってない気がする。

狐はごそごそ文を開く。

「『修行に帰っておいで、まま』ですって」

あの白狐、自分をママって言うのかー。


ウチの狐は急に里帰りです。

なんか、強制連行の香りがします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ