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悪魔がウチにおりまして・162

ウチには……。

こんなところにペットボトル貯金?


今の今まで気付かなかったのだが、ウチの玄関にペットボトル貯金が行なわれていた。

業務用ウイスキーの空ペットボトルなのでそれなりに大きい。

しかも「ココア」とひらがなで「こーひー」と書かれている。

中は結構溜まっていてもうすぐ満杯。

コレ、きっとやっているの悪魔だろう。

「ただいまですー」

悪魔は帰ると早速ココアと書かれた貯金ペットに100円入れる。

「いつからやってんの?」

「ニンゲン、気付いていなかったのですか。ほら、前怒られたじゃないですか」

あー、そんなこともあったねぇ。

「一回につき100円入れるようにしたのですー。そうすればお金がかかるから飲む量が減ると思ったのです」

胸を張っていますが、この小銭の量を考えると全く減ってないよね?

「なんか、羊さんが勘違いしてココア飲むたびにお金入れてくれて。もちろんそれはココアと牛乳代に充ててます」

なんかこの子たち、頭いいのかそうじゃないのか分からないことを時々する。

「あれ?でもコーヒー……」

悪魔は隣にあるコーヒーと書かれた貯金ペットに首を傾げる。

この家でコーヒーってひらがなで書くの、あの子しかいないだろうに。

「おや、おふたり。玄関でいかがなさいまちた?」

たぶん、張本人のご登場。

「ごんちゃん、コレ……」

悪魔がペットボトルを指さすと狐は大きく頷く。

「ミミ殿たちがお飲み物のお金を工面ちていたのでそれがちも。兎田殿もご協力ちてくれております」

牛……お前もか。

こーひーのペットボトルを見ると確かに全然溜まっておらず、ココアに比べて半分もない。

それがちたちはお外でも飲みますので家で煎れる回数が少ないのです」

そう、なのか?

この悪魔ズが尋常じゃない量を飲んでいる可能性を拭えないのだけど?

「ん?家で飲む時の貯金なの?」

「ですです。だからミミ殿も……」

「ごんちゃん!シャラップなのですー!」

そういう事ね。

「で?私は溜まったらどれくらい貰えるので?」

光熱費、ね。

たぶん狐にそう説明したのだろう。

相変わらずココアより甘い悪魔よのぅ。


ウチにはペットボトル貯金がある。

交渉の結果25%はこちらに入れることになった、ペットボトルが。

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