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悪魔がウチにおりまして・146

ウチには悪魔がいる。

そこそこニンゲンらしい悪魔が。


「にに!ニンゲン!大変なのです!」

悪魔がトイレから飛び出しながら騒いでいる。

「悪魔、どうしたのよ」

「トイレが噴火したのです!」

はい?

悪魔に手を引っ張られトイレに向かうと確かに噴水のように水が吹きあがっていた。

「うわぉ」

幸い水は透明、ヤバイ水ではない。

「ニンゲン!飲むのです!」

「飲めるか!」


とりあえず元栓を閉めて水を止める。

軽く見たけどどうやら蛇口がぽーん!したらしい。

コミカルに言ってますが、全然楽しくなんかありません。

大家さんに連絡したところ、普通に使っていたなら老朽だから大家さんが出してくれるとのこと。優しい。

なんにせよ修理を頼み、原因がはっきりするまでトイレは使えない。

水浸しになってしまった床を拭きながらどうしたものかと考える。

「ニンゲン、トイレは使えなくなったのですか?」

悪魔は心配そうにのぞき込む。

「こればっかりはね。狐ちゃんのビルまで行くしかないでしょ」

コンビニで借りるという手もあるが、近所で顔が覚えられているかもしれない店でトイレだけ借りる面の皮の厚さは無い。

「つまり、コンビニで買い物をすればトイレ借りてもいいんですか?」

「ダメ」

うん、普通は良いんだけどね、キミ、顔におかしって書いてあるからね。

うぱもこういう時には寄ってくるから始末に置けない。

宿主やどぬち殿。拙宅をお貸ちすることは構わないのですが……割と距離がありますよ?」

そうなのよ。

狐ビルとウチ、そこそこ距離がある。

寝る前に行くにしても、夜急に催したとしてもなかなか不便なのよね。

「いっそ、雪隠が直るまであちらに住まうのは?」

「……いいの?」

それは願ってもない提案だが狐的に大丈夫なの?

「ほら、ヤギ殿、兎田殿がいらっしゃいます。御厄介になる相談をされてみては」

その手があったか。

さっそく悪魔に電話?してもらい許可を取る。

まさかの羊がOK。


ウチらは羊の家にいる。

まさかの逆居候、スタートです。

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