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悪魔がウチにおりまして・140

ウチには悪魔が……。

あー!うるさい!


「悪魔!それやめなさい!」

悪魔はビクッと飛び跳ねてあるモノから口を離した。

「に、ニンゲン……?アメイジンググレイス、好きじゃないです?」

……ごめん、アメイジンググレイスだったの?

あまりにも音痴であったためなんの曲かはわかってなかった。

悪魔が吹いていたのはオカリナ。

それをプレゼントしたのはなんとお姉。

前回遊びに来たときに悪魔にぽーいって感じであげて、それから毎日練習している。

そのことは構わない。

ただ、今の時間よ。

「もう11時。普通に怒られます」

「でもでも、ボクが練習できるの今しかないのです。ニンゲン姉が今度来たときに一曲くらい吹けるようになっておきたいのです!」

プレゼント貰ったからって懐きすぎでしょ。

「周りの人に怒られたら昼間でも練習できなくなるのよ。それでもいいの?」

私の言葉に悪魔はうーと唸る。

「ほら狐ちゃんも……」

同意を求めようと狐を見ると目を血走らせて見開いていた。

見なかったことにしましょう、都合よく捉えましょう。

「ほら、狐ちゃんも寝不足になってるから。……あの目、怖いから止めよ?ね?」

「そ、そうですね」

さすがの悪魔もあの顔には矛を収めたらしい。

「どこで練習すればいいのでしょう」

「カラオケは?地雷子ちゃんならいけるでしょう」

別に近くのカラオケなら連れて行ったことあるから1人で行けばいくらでも練習できるでしょうに。

「カラオケでオカリナ吹いていたらすんごい苦笑いされたのです、トラウマです」

既に試していましたか。

ギターやフルートなどの楽器はよく聞くけどさすがにオカリナ吹いている、しかも地雷子ちゃんでしょう。

店員、困るよね。

「ボクはどうしたら……」

「なんであの閉じ込め部屋使わないのですか……」

地の底から響くような狐の低い声。

怖くて振り向けやしませんわ。

「あっ」

悪魔はぎゅいんと穴を開いてその端に「入ルベカラズ」と札を下げ……そんな機能あるの!?

「コレで……ゆっくり眠れます……」

そう言うと狐は押入れの下の段に戻っていった。


ウチには謎動物たちがいる。

……音は漏れるんかい!!

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