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悪魔がウチにおりまして・125

ウチには悪魔がいる。

コイツの交友関係が謎過ぎる件。


「ニンゲンー。今度ごんちゃんのところいきませんか?」

歯を磨いているところに悪魔は出し抜けに誘ってきた。

「あのビル?別にいいけどなんで?」

時たま忘れがちになるのだが、あの狐ビルを持っている。

土地の権利とかどうなっているのか気になるけど、そこらへんは不思議パワーでどうにかしたと思うようにするさ。

「あー、そっちじゃなくて。ごんちゃんの実家です」

気軽に誘って良い場所なのかなぁ。


して。

結局行くことにする私も私か。

すでに狐領域に入って橋を渡っている。

「でも、目的は?狐ちゃんは連れて来なくてよかったの?」

ご実家に顔を出すのに本人連れてこなくていいのか。

「大丈夫です。実はタンク3号に相談されまして」

「帰る」

踵を返し、戻ろうとする私の足に悪魔がしがみつく。

「なーんーでー」

当たり前だろう。

悪魔がタンクだかいろんな名前で呼んでいるのはターコイズブルーのザリガニのことだ。

以前悪魔が釣り上げたのだが、なんか領土侵略をする野望を持っていてお仕置きされた。

今は狐の領域の端っこで警備をしていたはず。

なんでそんな甲殻類に好き好んで合わねばならぬのか。

「メールで相談されたのですー。なんか空間裂けてきたってー」

あのザリガニ、メールできるの!?


「おー、ミミさ…なんで悪魔がここに!?」

明らかに私のことを悪魔って言ったよね?

当の悪魔差し置いてそんな言い草はよろしくないのでは?

やはり、茹でるか。

「ニンゲン、トロッコ3号を食べてはだめなのですー」

食わんし、お腹下しそうじゃない。

「ミミさーん、確かに問題解決方法を聞きましたけどね、寄りにも寄ってコレ連れてくることないじゃないですかー」

「ニンゲン、結構やるのです。この前もメンタルとタイムの部屋からボクたちを助けてくれました」

「え、あの噂マジだったんですか?」

ザリガニが妙にへりくだっている。

上下関係がしっかりしているのは良い事でしょう。

あとでその噂、聞かせなさい。

「まぁ、それなら…こっちっす」

ザリガニの先導で裂け目に来た私たち。うん、しっかり空間割れてるねー。

「こんな感じでして。コレ、どうしましょ」

狐のお母さんに相談したほうがいいとしか…。

そのとき、割れ目に近付いたうぱがひゅっと吸い込まれていった。


…。

またこのパターンなの!?

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