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悪魔がウチにおりまして・106

ウチにはクモが…。

今めっちゃいる。


いくら何でも11匹のクモと同居していることを考えると薄ら寒いものがあるが、基本は親クモと同じ性格。

しかし子クモのほうが小さくてやんちゃだからこそ目を離すとどこかしこに飛び回っている。

比喩ではなく本当に飛んでいるから始末に置けない。

ここで豆知識。

小さなクモは糸を飛ばして風を捕らえて移動するらしい。

なんかの記事に乗っていた、知りたくなかった。

「クモちゃんたちたくさんいますねー」

悪魔はのんびりと言いながら畳の中に入っていこうと…。

「この部屋に私を1人にしないで」

「クモちゃんたちがいるじゃないですかー」

違う、そうじゃない。

クモがこんなにいるから1人にしないでほしいのに。

私の気持ちなど何も知らず、悪魔は畳の中に出勤していった。


私1人。

クモ大1、小10。

いや、なんていう地獄よ、コレは。

しかしそんなことクモ本人に言うわけにもいかないし。

ていうか、この子あっちからは話せないし。

どうしようか頭を抱えていると、うぱがふよふよ飛んでくる。

「うぱ?」

じーっと私を見てポンと手を打つと、ホイッスルを取り出した。

なぜか一気に沸く子クモ。

うぱがホイッスルを吹くと子クモが一斉に並びだす。

ホイッスルの音が聞こえないのはイヌ笛とかと同じと思うことにする。

うぱが笛を鳴らす。

それに習い組体操を始める子クモ。

2列に並んだり、みんなで右脚上げたり。

まさかこんなに統率の取れた子クモが見れるなんて…。

そうは言っても…子クモが統率取れて動いていても…。

「怖いんだけど」

私のつぶやきに皆そろって私の方を見る。

いや、そのたくさんの目は怖いって。

「とりあえず、クモ。戻す方法を取得しなさい、すぐに!」


そのあとはうぱと協力してクモを出し入れできる修行に費やしてもらうことにした。

その結果、分体を身体に収めることが…いや、待ちなさい。


分体をすべて収めたクモのサイズは50センチを超えた。

数か、サイズか。

クモはうれしそうなんだけどさぁ…。


ウチにはクモがいる。

見つかったら一発で通報されてしまうサイズのクモが。

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