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異能学園最底辺C組 〜落ちこぼれ能力者たちの下克上〜  作者: ぺいぺい
第二章 中間試験 縦割りサバイバル編
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第80話 掴み取った勝利 



”超絶火力砲”



 放った瞬間、

反動で体が後ろに吹っ飛びそうになった。


 能力で地面と足を一体化させ、

前かがみになって必死に耐える。

後ろの仙撃たちは大丈夫だろうか。


 エネルギー砲が止まることはない。

威力が凄まじい分、消費も激しい。

この世界に溢れるエネルギーを絶え間なく流し込み続ける。


 ミツカミサキが肉体の破壊、再生を繰り返しているのがわかる。

これほどまでの威力の技を受けてもまだ耐えているのか。

でもいつか体力切れで消滅するはず。


 その時、エネルギー砲の中で何か凄まじいパワーを感じた。

ミツカミサキが何かしようとしている。


 まさか”攻撃蓄積”の能力で爆発しようとしているのか?

それはまずい!

もしエネルギー砲の外に少しの肉片でも飛び散れば、また再生される!


 ならその前に消し去ってやる。

エネルギー砲の威力を限界まで上げる。

地面の中に逃げられることも考え、地面ごと抉り取る。

もう逃げ場はないはずだ。


 凄まじい轟音の中で自身の限界が達し、

エネルギー砲の発射が終わる。


 地面に膝をつけながらも、崩れ落ちそうな体を必死に耐える。

顔を上げて前を見ると、ミツカミサキの姿は跡形もなく消え去っていた。

それどころか前方にあった森も何もかも無くなっており、

ただ遥か彼方まで抉られた地面と焼け焦げたような匂いが残っているだけだった。



「鳴神!」



消耗しきっている俺にみんなが駆け寄ってくる。



「大丈夫ですか!?」



すぐに國咲と仙撃が俺の肩を持って立ち上がらせてくれた。



「全然大丈夫だよ」



 いつの間にか覚醒状態は解除されており、

さっきまでの体全体が能力と同化していた感覚も無くなっていた。



「どうやらミツカミサキは消え去ったみたいだな」



 仙撃が目の前の異様な光景を見て言った。

これではミツカミサキも逃げ場はなかっただろう。



「狙い通り、ミツカミサキの再生が追いつく前に消滅させられたみたいだ」



完全勝利だ。



「あなたが恐ろしいです」



國咲が言う。



「正直俺もだ。でも鳴神、お前はやっぱすげぇよ」


「そうだろ、すごいだろ?」



緊張がほぐれて全員の顔に笑顔が浮かぶ。



「みんな!てをつないで!」



 しずくちゃんが言った。

どうやら”身体共有”の能力で俺を回復させてくれるみたいだ。

全員で円の形で手を繋ぐと、みんなの力が流れてきた。



「っていうか刺されてませんでした?」



國咲が思い出したように言った。



「刺されたよ。でも体は傷一つ付いてないぞ」



 覚醒状態の俺は能力と一つになって、

エネルギーの集合体になっていた。



「覚醒っていうのは”能力との一体化”なのかもしれないな」



仙撃が呟く。



「もしかしたら俺たちの能力っていうのは体とは分離している、いわばただの付加価値なのかもしれない」



 仙撃の言う通り、

俺たちの能力についてはまだ未解明な部分が多い。



「なら”能力を交換”とかできるんですかね?」



東雲が言う。



「それはわからない。それができるなら追加で他の能力を付けられるかもしれない。それに、能力を取り出して無能力の人間に戻れる可能性もある」



仙撃が考え込んでいる。



「まあ今はそんなこと考えずにさ!無事に勝ったんだから!」



このままでは難しい話になりそうなので話題を変える。



「そうだな」


「俺たちの勝ちだ!」



俺の言葉とともにみんなの歓喜の声が響いていた。




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